2007年12月28日金曜日

掛川源一郎さん死去 道内社会派写真家の草分け 94歳 札幌

北海道に根ざした社会的テーマの作品を撮り続けた写真家の掛川源一郎(かけがわ・げんいちろう)さんが二十六日午後零時二十三分、肺炎のため札幌市内の病院で死去した。九十四歳。自宅は札幌市中央区南四西二六の一。通夜は二十七日午後六時、告別式は二十八日午前九時から、いずれも札幌市北区麻生町九、ベルコ麻生シティホール。喪主は妻淑子(よしこ)さん。
 一九一三年(大正二年)、室蘭市生まれ。千葉高等園芸学校(現・千葉大園芸学部)在学中から本格的に写真を撮り始めた。園芸雑誌記者を経て、戦後は伊達高校に教師として勤務するかたわら、北海道の社会派カメラマンの先駆けとして、沖縄から渡島管内長万部町に戦後入植した家族、伊達火発反対運動、有珠山噴火などを長期にわたって撮影。
 またアイヌ民族の歌人・バチラー八重子さんの晩年も記録するなど、北海道を見つめた独自のリアリズムの作風を築いた。
 二〇○四年には札幌・道立文学館で作品展「写真家 掛川源一郎の20世紀」が開かれ、写真集「gen 掛川源一郎が見た戦後北海道」が出版された。九五年に道文化賞、九七年に道開発功労賞、○六年に北海道新聞文化賞など数々の賞を受賞。写真集に「大地に生きる 北海道の沖縄村」「有珠山 噴火の軌跡」など。

2007年12月24日月曜日

白樺学園がアベックV/高校スケート

<全道高校スケート:スピードスケート>◇最終日◇23日◇苫小牧・ハイランドスポーツセンター屋外リンク◇男女計4種目
 白樺学園が学校対抗で男女アベック優勝を果たした。95年から11年連続、男女両部門を制してきたが、昨年は女子が6位に終わった。今年は2位に12点差をつけ王座を奪回。女子の3冠王となった藤村あゆみ(3年)は「絶対に取り返したかった」と笑顔を見せた。
 一昨年他界した坂井俊行前監督(享年62)の指導を受けた選手はもういない。それでも伝統を守り抜いた。同部OBの遠藤倫哉監督(28)は「当時僕は落ちこぼれで、先生からほとんど声を掛けられなかった。だから今はなるべく全員に声を掛けている」と和を深めながら、新たな歴史を築いていっている。
 表彰式では女子選手を「高い、高い」をするように抱え上げた。遠藤監督は触れ合いに努めている。「今のチームのムードは明るい」と坂井洸太主将(3年)は話す。厳しさの中に和やかさも併せ持った白樺学園が、来年1月のインターハイ(山梨)でも男女アベック優勝を目指す。

2007年12月19日水曜日

株式併合を可決 タスコが臨時総会

外食チェーンのタスコシステム(札幌)は十八日、臨時株主総会を札幌市内のホテルで開き、債務超過による上場廃止を避けるための大幅増資や株式併合など議案六件を可決した。  総会では、国内投資ファンドを引受先とする第三者割当増資の実施や海外投資会社などに新株予約権を割り当てて三十九億円を資金調達するとともに、株式数急増による管理費用軽減のため十株を一株にまとめる株式併合などが了承された。株式併合で保有株が十株未満の約三万七千人が株主の地位を失う恐れがあることから、山本健一郎社長は「上場維持のためで誠に申し訳ない」と陳謝した。  タスコは二○○七年六月中間決算で十九億五千万円の債務超過。○七年十二月期に二期連続で債務超過になると、ジャスダック証券取引所の上場廃止基準に触れるため、財務健全化が急務になっている。

2007年12月15日土曜日

拓銀賠償訴訟の最高裁判決は1月28日に

破たんした北海道拓殖銀行にずさんな融資で損害を与えたとして、整理回収機構が山内宏元頭取ら元役員に損害賠償を求めた2件の訴訟の上告審弁論が14日、最高裁第2小法廷(中川了滋裁判長)で開かれ、双方が主張を述べた後、結審した。判決期日は来年1月28日に指定された。
 機構側は弁論で「破たん必至なのに十分な担保評価もなく融資を実行。注意義務違反は明らか」と主張。元役員側は「担保不足はない。損害はバブル経済崩壊による土地価格の下落という予測不可能な要因にあり、責任はない」と反論した。
 訴訟は不動産会社2社への融資をめぐり、計60億円を旧経営陣に賠償請求。一審札幌地裁は機構の請求を認めたが、二審札幌高裁は減額した。
 弁論は二審の結論を変更する際に開かれる。判決は機構側に有利な方向になる見通し。

2007年12月14日金曜日

IC乗車券キタカとスイカ 09年春から相互利用開始

JR北海道は十二日、来年秋に札幌圏で導入するIC(集積回路)乗車券「Kitaca(キタカ)」とJR東日本のIC乗車券「Suica(スイカ)」の相互利用を二○○九年春をめどに開始すると発表した。相互利用と同時にキタカの電子マネー機能も利用可能になる。  相互利用開始後は、首都圏、仙台圏、新潟圏のJR線のほか、東京モノレール線、りんかい線、埼玉新都市交通線、仙台空港アクセス鉄道にキタカで乗車することが可能となる。  また電子マネーとして、首都圏のJR駅構内の店舗や自動販売機、駅周辺のスイカ加盟店など二万三千五百六十店で商品・サービスの購入に利用できる。ただ、首都圏の私鉄・地下鉄のIC乗車券「PASMO(パスモ)」との相互利用には対応しておらず、キタカで私鉄などに乗ることはできない。  キタカへの入金(チャージ)は二万円までで、札幌圏四十一駅の券売機で対応できるようにする。  一方、スイカの発行枚数は二千万枚を超える。首都圏からの観光客の多くが所有しているとみられ、キタカとの相互利用が道内の観光業界に与える影響は小さくないとみられる。  JR西日本の「ICOCA(イコカ)」との相互利用のめどは立っていないが、「将来的には検討したい」(JR北海道)という。  JR北海道は今後、キタカの電子マネーが使える店舗を募集する。当初は札幌駅構内の売店や自販機、札幌ステラプレイスなどJRタワーの店舗で対応を目指す。

2007年12月12日水曜日

道総計素案 「札幌延伸」削除で紛糾 道新幹線の審議委員1人が辞任

国土交通省北海道局は十日、国土審議会北海道開発分科会の計画部会に次期北海道総合開発計画の素案を示した。審議では、北海道新幹線の未着工区間(新函館-札幌間)の記述をめぐり、委員の佐藤馨一(けいいち)・北大大学院工学研究科教授が「(素案文案にあった)札幌延伸の表現が削除され、納得できない」として委員を辞任した。さらに、別の委員からも批判が続出。十一日開催の北海道開発分科会では、札幌延伸をめぐる論議が白熱しそうだ。  文案の起草委員の一人でもある佐藤教授は「起草段階では『札幌延伸に向けた環境整備に努める』などの表現を入れる方向だったが、(省内の)調整で削られた」と指摘。そのうえで、「(新幹線を推進する)自らの立場が説明できず、本日で辞任する」と述べた。  素案での新幹線部分は「着工区間の着実な整備を進めるとともに、それ以外の区間について所要の事業を進める」の表現にとどまる。同省北海道局は札幌延伸の削除について「国全体の次期国土形成計画案での新幹線の表現に合わせた」と釈明。同省鉄道局が未着工区間の建設方針が固まっていないことを理由に、難色を示したとの見方を否定した。  札幌延伸の表現に対しては、ほかの複数の委員も「しっかり明記してほしい」などと要望。このため、同省北海道局は十一日の北海道開発分科会での意見などを踏まえ、最終判断する方向だ。

2007年12月11日火曜日

コンサ支援 ニトリ、計3億円 「選手強化費」に1億円

サッカーJリーグ1部(J1)に来季昇格するコンサドーレ札幌を支援する家具インテリアチェーン大手ニトリ(札幌)の似鳥昭雄社長は八日、札幌市内で記者会見し、広告料を来季二億円に増額するとともに、選手強化費として一億円を寄付すると発表した。試合用ユニホームの胸部分を飾っているロゴは、石屋製菓の「白い恋人」から「ニトリ」に変更される。  ニトリ厚別店で会見した似鳥社長は「J1昇格は北海道にとって明るい話題。道民にお世話になっており、社会貢献として決めた。胸にロゴが入ることで宣伝効果も期待できる」とし、今季一千万円だった広告料を増額する理由を説明した。寄付金一億円については、J1で上位を狙うための選手強化費としての活用を北海道フットボールクラブ(HFC)の児玉芳明社長に同日申し入れ、HFCに具体策の検討を要請した。  減増資により債務超過を解消し経営健全化を目指すHFCに対する出資の可能性について、似鳥社長は「現時点では、あるかないかについて申し上げられない」と述べるにとどめた。

2007年12月10日月曜日

男子1500m北海道勢3位最高/Sスケート

<スピードスケート:浅間選抜>◇初日◇7日◇長野・松本市浅間温泉国際スケートセンター◇男子1500メートル 男子1500メートルで、北海道勢は今野(専大-白樺学園高)の3位が最高だった。専門外の種目だが全日本選手権(17日開幕、盛岡)に向けて力を測るため出場。真駒内選抜では同種目を制したが「高速リンクなのでさすがに前が落ちなかった。ただ、自己ベストが出たしうれしいです」と喜んだ。8日は得意の5000メートルに出場する。

2007年12月9日日曜日

豊富な雪が人気 新得・サホロリゾート スキー合宿が過去最多

【新得】サホロリゾートスキー場で今季、スキー合宿を行う道外からの滞在者数が過去最多となる見込みだ。既に数チームが合宿入りしており、来年1月半ばまでの予約を入れると33団体、約5千人が滞在の見込み。夏のスポーツ合宿に力を入れる新得だが、冬も合宿のメッカとなりつつある。  七日現在、同スキー場で合宿をしているのは龍谷大(京都)、大阪経法大のスキー部や野沢温泉スキークラブ(長野)など五団体。宮城や広島の県スキー連盟強化選手の合宿や道外の高校、大学の合宿予定も入っている。  アルペンスキーは一月後半から大会シーズン。事前に合宿を行うには、早い時期から天然と人工の雪で雪量が豊富なサホロや富良野が適地という。同スキー場を運営する加森観光(札幌)のサホロリゾートは、合宿向けロッジの改修やゲレンデ整備を行い、受け入れ態勢を整えて積極的にPR。サホロの合宿客は例年三千人前後だが今季は西日本からの客も目立つという。  合宿中の龍谷大スキー部、井尻尚徳コーチ(28)は「シーズン当初は、人工雪だけだと体に負担が大きい。サホロは長い距離を滑ることができ、雪質もいい」と評価する。  団体と一緒に練習しようと個人選手も滞在する。国体の大回転選手で、富山県から来た高瀬慎一さん(30)は「本州は近年、雪が少ない。ホテルのそばに町の総合体育館があり、室内で体を動かせるのも魅力。個人だとポール一つ立てるのも大変なので、大学の合宿に加わって練習しています」と話す。  サホロリゾートの安田昌行総支配人は「加森のスキー場施設の中でも、サホロは合宿客が多い。利点を生かして、一層の誘致に力を入れたい」と意気込んでいる。

2007年12月8日土曜日

Sスケート石野&清水が浅間選抜に参戦

スピードスケートの浅間選抜が7日、長野・松本市浅間温泉国際スケートセンターで開幕する。競技は3日間で、初日は男女1500メートルほかが行われる。W杯前半戦の代表から漏れた、国内転戦組が出場する。女子1500メートルには、苫小牧ハイランド競技会、真駒内選抜で2冠を果たした石野枝里子(22=富士急-白樺学園高)がエントリー。2日目の男子500メートルにW杯代表復帰を目指す清水宏保(33=NEC-白樺学園高)が出場する。

2007年12月7日金曜日

院長に無罪判決 留辺蘂の診療報酬詐取 札幌地裁

診療報酬の架空請求で約九百二十万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた北見市留辺蘂町旭一区、「小助川クリニック」院長小助川治被告(46)の判決公判が六日、札幌地裁で開かれ、井口実裁判官は無罪(求刑・懲役四年)を言い渡した。  小助川被告は、二○○五年二月から七月にかけて、札幌の医療事務会社社長(詐欺などの罪で一審有罪確定)と同クリニック事務員(同)に指示し、実際には行っていない虚偽の診察内容を記した診療報酬明細書を作成させ、北海道国民健康保険団体連合会などから、約九百二十万円をだまし取ったとして起訴された。  公判で小助川被告は、診療報酬の水増し請求があった事実は認めたが、「不正に関与していない」として無罪を主張していた。弁護人の高橋智弁護士は「客観的な証拠はなく、水増しを実行した医療事務会社社長の供述で罪をかぶせられた、典型的な冤罪(えんざい)事件」と話している。 (北海道新聞 引用)

2007年12月5日水曜日

窃盗の少年無罪、被害者の供述信用できず

交際相手の女性(22)の携帯電話を盗んだとして窃盗容疑で逮捕された函館市の飲食店従業員の少年(19)の少年審判で、函館家裁(板橋愛子裁判官)は3日「女性の供述は信用できない」として刑事裁判の無罪に当たる不処分を決定した。 付添人の山本啓二弁護士によると、板橋裁判官は決定理由で/(1)/携帯電話を盗まれたとした後も、女性が解約せずに電話代を支払っていた/(2)/盗まれたとする携帯を少年が使って女性とメールのやりとりをしている-などの矛盾点を指摘。2人は交際していたが5月ごろ、別れており、女性が虚偽の被害申告を出す動機があったとみられると結論づけた。 審判後、記者会見した山本弁護士は女性が少年と別れた腹いせに被害届を出した可能性があるとした上で「捜査機関は携帯電話の履歴など物的証拠に対する捜査を軽視した」と批判した。少年は「きちんと捜査して無実の人を逮捕しないでほしい」と話した。 函館中央署の高崎寛美副署長は「審判の内容は承知していないが、警察としては適正に捜査している」とのコメントを発表した。 同署は6月14日、女性の自宅から携帯電話を盗んだとして少年を逮捕。山本弁護士によると、少年は当初「交際中の彼女に買ってもらい、ずっと自分が使ってきた」と容疑を否認。その後、取調官に「証拠は固まっているので、裁判になってもおまえは勝てない」と言われ、容疑を認めたという。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年12月4日火曜日

「J1でも頑張ります」 知事と札幌市長に報告 コンサドーレ

コンサドーレ札幌の三浦俊也監督と芳賀博信主将、チームの運営会社の北海道フットボールクラブの児玉芳明社長らが三日、道庁を訪れ、高橋はるみ知事にサッカーJリーグ2部(J2)での優勝と1部(J1)昇格内定の報告をした。  六年ぶりのJ1昇格に三浦監督は「北海道の皆さんにエネルギーをいただいて昇格できた」と語った。また、芳賀主将は「待ちに待った優勝。もう一回り大きくなって(J1でも)頑張りたい」と話し、ユニホームを手渡した。  知事は、一日の最終戦の展開を出張先で常に気にしていたと述べ、「先制されたら、すぐ逆転。本当に頑張っていた。われわれ道民も応援したい」とたたえた。  知事はまた、児玉社長に「助成についてはご相談させていただきます」と述べ、道の支援継続に含みを持たせた。  児玉社長らは同日午後、札幌市役所も訪れ、上田文雄市長にも昇格内定を報告した。(北海道新聞 引用)

2007年12月3日月曜日

自民と民主が新党大地の票で駆け引き

自民、民主両党が解散・総選挙をにらみ、北海道の地域政党・新党大地の票をめぐって激しい駆け引きを演じている。参院選から続く逆風を食い止めたい自民党に対し、道内小選挙区で全勝し政権奪取につなげたい民主党、キャスティングボートを握り比例票の上積みを図りたい大地。三者三様の思惑が交錯している。 「北海道の12の選挙区で自民党を応援してくれないか」。自民党の伊吹文明幹事長は10月20日、札幌市で大地の鈴木宗男代表と会談し、選挙協力を要請した。 北海道では、40万ともいわれる大地票が道東の小選挙区を中心に当落をも左右する。自民党は全国的には圧勝した前回衆院選でも、道内小選挙区では4勝8敗と惨敗しており、伊吹氏らは「あなたが自民か民主か決めた段階で勝負が決まる」などとアプローチを繰り返している。 一方、民主党も赤松広隆選対委員長が鈴木氏と会談し「比例代表で協力するので小選挙区は民主党を」と申し入れた。小沢一郎代表も「政治を変えようとの認識で一致している」と早期に鈴木氏と会談したい考えだ。 双方からラブコールを受ける鈴木氏は、比例代表で議席を確保し自ら当選するのが最大関心事とみられる。選挙直前まで両党の出方を見守り、判断する構えだが、参院選後は民主党批判も強めている。 「私が手を引けば(民主党現職のうち)4人は落ちる」。先月22日の党会合では民主党を強くけん制した。公明党とも協力を進める自民党が比例票を回すのは困難なため、民主党から最大の支援を引き出すのが狙いだとの見方もある。

2007年11月29日木曜日

道立22研究機関を統合 人員減へ独法化 2010年度

道は二十七日の道議会総務委員会で、全道に二十六ある道立試験研究機関のうち、農業試験場や水産試験場など二十二機関を二○一○年度に統合し、一つの独立行政法人に移行する方針を明らかにした。道の行財政改革の一環で、これらの機関を道から切り離して一法人に統合することで、分野横断型の総合的な研究に取り組む一方、職員を非公務員化することで道職員の削減につなげる考えだ。  統合するのは、道内六カ所ずつある農試や水試に加え、地質研究所(札幌)、北方建築総合研究所(旭川)など二十二機関。開拓記念館(札幌)や原子力環境センター(後志管内共和町)など、残りの四機関は組織の性格上、法人化にはなじまないとして統合を見送る。  独立行政法人は、行政機関から事業を分離し、法人格を与えた組織で、独立採算となる。  二十二機関の職員数は○六年度で千四百十人、予算額は百六十二億円となっており、道の計画では、今回の統合案で八百五十人程度が一○年度に道職員から転籍し、非公務員化する見通し。○七年四月の札医大の独立法人化では千百五十人程度が非公務員化された。  道は総務委での説明で、一法人に統合するメリットとして《1》分野横断型の研究体制の構築《2》道民要望に柔軟に対応する自律的な組織づくり《3》外部機関との人材交流の強化-などを挙げた。独立行政法人の名称や組織の具体像などは今後検討するという。  独立法人に移行した場合は、現在道から受けている交付金が将来的に抑制されることが確実で、さらに職員が非公務員化されることで人員削減につながり、道の行財政改革は進む。ただ、職員削減などに対しては、道議会の民主党・道民連合や自治労道本部などが「公的サービスの低下につながりかねない」などの懸念を示しており、統合が道の計画通りに進むかは不透明な要素もある。

2007年11月20日火曜日

日本ハム稲葉がジャパン初の猛打賞!

レギュラー当確だ。08年北京五輪を狙う野球日本代表候補の練習試合(対巨人、13-1)が19日、サンマリンスタジアム宮崎で行われ、日本ハム稲葉篤紀外野手(35)が4安打と爆発した。「7番右翼」でフル出場し、チームが19安打を放った中、唯一の猛打賞。3試合連続スタメンのリーグ首位打者が、存在感を大きくアピールした。チームは宮崎合宿を打ち上げ、20日に福岡へ移動。オーストラリアとの壮行試合(22、23日、福岡ヤフードーム)を経て24日に決戦の地、台湾入りする。 意気揚々と引き揚げた。前向きな言葉が稲葉の口をついた。4安打の固め打ちに「(5戦で1安打の)日本シリーズでは最悪だったけど、だいぶ戻ってきましたね。しっかり動けるようになったし、ボールも見えてきた」。宮崎キャンプ最終日を最高の形で終えた。さすが首位打者の貫録だった。 2回に右前打を放つと、4回無死一塁での2打席目はセーフティー気味の三塁側へのバント安打。さらに右前、中前と4打席連続で安打を量産した。マウンドにいるのは巨人の若手投手陣とはいえ「実戦感覚が戻ってきたね」。5打席目は凡退したが、シーズン中も2度しかなかった4安打以上を星野ジャパンの一員として披露した。 出場選手が満遍なく安打を放ったが、唯一の猛打賞だった。プロが全員集合した宮崎合宿で、17日に練習試合がスタートしたが、星野ジャパンの猛打賞第1号となった。塁に出ては3得点もマーク。35歳で初めて日の丸を背負うが、3試合連続のスタメンで走り回った。 宮崎合宿では、複数のポジションを練習する選手が多い中、稲葉は練習から守備を右翼に固定される。故障で巨人高橋由が出場辞退したこともあり、主力の期待は大きい。星野監督は「(阿部)慎之助と稲葉にヒットが出てすっきりした。オーダーはこういうのがいいかな」と、2試合連続だった、この日のスタメンが基本線であることを示唆した。 この日、アジア予選(12月1~3日)が行われる台湾の球場と同じようにナイター照明が暗く設定されていたことについても「やりづらいのはあるけど、慣れないといけないですからね」と本番を見据え前向きにとらえた。20日は、壮行試合が組まれている福岡へ移動する。「星野さんを男にしないとね」と話していた稲葉がさらに仕上げていく。

2007年11月19日月曜日

日本ハム3巡目は関学大・宮西/ドラフト

大学・社会人ドラフトが19日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。日本ハムは6球団が競合した大場翔太投手(東洋大)を指名するも抽選で外れ、米大リーグ・アスレチックス傘下3Aサクラメントを解雇された多田野数人投手(27=3Aサクラメント)を1巡目で指名した。
 以下、日本ハムの指名選手は3巡目で宮西尚生投手(関学大)、4巡目で村田和哉外野手(中大)。

2007年11月10日土曜日

「母子加算減額は違憲」女性9人が提訴へ

生活保護制度の見直しで、15歳以下の子どもを持つ1人親世帯に支給されている母子加算が減額されたのは、最低限度の生活を保障した憲法に違反するとして、北海道内の女性9人が札幌市など居住する自治体に減額決定の取り消しを求める訴訟を来月にも起こすことが9日、分かった。 原告代理人の弁護士によると、2007年度から廃止された16-18歳が対象の母子加算をめぐる訴訟は広島や京都などで起こされているが、4月から減額が始まった15歳以下についての提訴は全国初になるという。 札幌市によると、15歳以下の子供が1人の場合、3月までは月額2万3260円が支給されていた。しかし国の段階的な削減決定を受け、4月から月額1万5510円に減額されており、09年度には全廃される見通し。

2007年11月9日金曜日

ブラウン管カルテルの疑い 公取が松下子会社立ち入り

テレビ用のブラウン管販売で国際カルテルを結んでいた疑いが強まったとして、公正取引委員会は8日、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで松下電器産業子会社のMT映像ディスプレイ(大阪府高槻市)を立ち入り検査した。  関係者によると、同社は韓国などアジア地域のメーカーとともに、ブラウン管の販売価格を維持するため、国際市場で価格カルテルを結んでいた疑いが持たれている。  ブラウン管テレビの販売数は世界的に減少傾向にあるが、中南米やインドなどでは需要が多い。

2007年11月3日土曜日

秘湯 冬支度 標津・川北温泉 愛好会が片づけ

【標津】林道の奥の秘湯として知られる川北温泉の冬支度が一日、地元住民の手で行われた。  湯船の掃除や草刈りなどをボランティアで行っている同温泉愛好会(岩倉保夫会長)の十二人が二時間半にわたり、脱衣所に雪が入らないよう入り口に板を打ち付け、休憩所のイスを片づけた。  今季は六月にオープン。愛好会が置いたノートには「良いフロだ」「愛好会の人ありがとう」など全国の旅行者のメッセージが寄せられていた。岩倉会長(69)は「感謝の言葉が快い。宝の湯を皆で協力して管理していきたい」。会員歴二十年以上の村上順貞さん(76)は「ごみを捨てる人が少なくなり、年々マナーがよくなっている」と話す。  林道は閉鎖されないため今後も無料で入浴できる。積雪期もスキーなどで訪れる愛好者がいるほどだ。

2007年11月2日金曜日

「販路拡大が偽装の原因」 赤福会長が引責辞任

三重県伊勢市の老舗和菓子メーカー「赤福」の浜田益嗣会長(70)は1日、一連の偽装問題の発覚後、初めて伊勢市内で記者会見し「お客さまに心からおわび申し上げます」と謝罪、10月31日付で会長を辞任したことを明らかにした。  浜田氏は「(偽装の)原因は販路を広げすぎたことで、責任は私にある」と述べたが、「偽装を指示したことはない」とした。「実際に掌握していなかった。知ったのは1999年ごろ」と釈明した。  また「今は日本農林規格(JAS)法も厳しくなってきて、時代の変化に遅れた。客不在の傾向になってしまっていた」と話した。  浜田氏は「売り切れが出る『小さな赤福』になって再出発しなくてはいけない」と述べ、販路や販売の縮小もありうることを示唆した。  浜田氏は68年から2005年まで赤福社長を務めた。

2007年10月23日火曜日

アイヌ民族、在日朝鮮人ら交流 札幌でマイノリティーフォーラム

アイヌ民族や在日朝鮮人、被差別部落出身の女性が集まり、今後の課題を話し合う「第一回マイノリティー女性フォーラム」が二十、二十一日の二日間、札幌市南区の札幌市アイヌ文化交流センターで開かれた。全国各地から百人が参加し、交流を深めた。  フォーラムは、北海道ウタリ協会札幌支部などの主催。同協会と部落解放同盟中央女性対策部、在日朝鮮人が中心となったアプロ女性実態調査プロジェクトが、教育や就職、家庭などでの差別について行った聞き取り調査をきっかけに開催が決まった。  フォーラムでは、それぞれの文化や歴史についての学習会や、小グループに分かれた交流会のほか、今後の活動について意見を交換した。  道ウタリ協会札幌支部の多原良子事務局次長は「全国から集まった仲間と交流して、連帯できた。今後は協力して政府に対策を訴えたり、マイノリティーの実態を広く伝える映画製作の提案もあった」と話した。  また、二十一日には、北大構内のアイヌ納骨堂を見学。多原さんと、北大大学院のアンエリス・ルアレン特別研究員が、アイヌ民族の墓が強制的に発掘され、遺骨や副葬品が標本として陳列された経緯などを説明した。  見学した大阪市の在日朝鮮人、夫貞生(プジョンセン)さん(51)は「アイヌ納骨堂は小さくて目立たないところにある。大阪では、戦時中の朝鮮人の強制連行に関連した施設は封鎖された場所も多いが、過去の過ちを葬ろうとする構造が似ている」と話した。

2007年10月22日月曜日

日本ハム梨田新監督の今後の予定

◆梨田氏の今後の予定 22日から米ワールドシリーズ取材のため渡米し、11月上旬に帰国予定。日程等の調整が付けば11月8日まで沖縄・国頭村で行っている2軍キャンプを視察する可能性もある。日本シリーズの結果次第で日程が決定する1軍の秋季キャンプが、選手らとの初顔合わせになる見込みだ。同月25日の札幌ドームでのファン感謝デーには出席し、来場者へ就任あいさつを行う計画でいる。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年10月21日日曜日

コロッケ定食で羊蹄の食“競演” 後志の11店きょう発売

【京極】羊蹄山麓(さんろく)のジャガイモやユリ根などを利用し、飲食店主が腕を競ったコロッケ定食が二十日、後志管内の七町村十一店でメニューに上る。各商工会議所、商工会とご当地グルメを進めている観光情報誌「北海道じゃらん」とのタイアップで、「ニセコ羊蹄コロッケ街道」として売り込む。  定食名は「ニセコ羊蹄コロッケ定食」で統一されるが、食材、食味、値段などは、飲食店や地域性が全面に出ており多彩。山麓特産の男爵が主流だが、留寿都では長いも、真狩ではユリ根が使われ、蘭越ではそば粉が男爵とともに利用されている。京極では自家生産小麦で焼くパンに男爵のコロッケをはさんだバーガーが定食として名を連ねる。値段はバーガーが四百八十円、他の十品はごはん付きで八百-千円。  十九日、京極町公民館に参加店が勢ぞろい。「主原料はニセコ羊蹄エリア産を使用」などの協定に調印し、同時に自慢の定食を披露した。同事業は、リクルート北海道じゃらんのヒロ中田編集長が提唱、喜茂別町商工会を中心に羊蹄山麓商工会広域協議会が支援し実現した。問い合わせ先は喜茂別町商工会(電)0136・33・2329。 (北海道新聞 引用)

2007年10月17日水曜日

道内主要企業の4社に1社 「非正社員が30%以上」 来年度も増加傾向

道内主要企業の四社に一社は、パートや契約社員、派遣社員などの非正規雇用の従業員が全従業員の30%以上を占めていることが十五日、北海道新聞社の調査で分かった。二○○八年度も正社員以外の雇用を増やす傾向が強まっており、道内でも非正規雇用への依存度が高まりつつある実態が浮かび上がった。  総務省の調べでは今年四-六月の全国の雇用者全体に占める非正規雇用の比率は33・2%と十年前よりも約10ポイント上昇。人件費抑制が、企業業績の改善の要因の一つになっているが、景気回復の遅い道内でも主要企業を中心に同様の動きが広まっているようだ。  調査によると、全従業員数に占める非正社員割合が「30%以上」の道内企業は26・4%。一方で「10%未満」の企業も41・7%に上り、“二極化”の傾向を示した。○四年と比べ非正規雇用が増えたか減ったかについては「30%未満の増加」が51・3%、「減少した」は21・2%に上った。  業種別で「減少した」が多かったのは、建設業の47・1%、サービス業の36・8%、製造業の24・6%。派遣社員やパートへの依存を強める企業が増える一方、公共事業の減少で雇用そのものを減らしたい建設業、逆に労働力不足で熟練工を正社員として囲い込みたい製造業などで、非正規雇用を抑える動きが出ていることがうかがえる。  ○八年度については、非正規雇用の比率を「増やす」(10・3%)が「減らす」(7・7%)を上回った。運輸倉庫業や卸小売業は「増やす」が「減らす」を上回ったが、製造業では「減らす」の方が多かった。  パートなどの正社員登用制度やその適用事例については「制度があり、適用事例もある」が47・4%、「制度はなく、今後の導入予定もない」は30・1%と対応が割れた。  調査は、北海道新聞情報研究所に委託、九月中旬から十月上旬まで道内主要企業二百十一社を対象に行い、インターネットまたは郵送で百五十六社から回答を得た。有効回答率は73・9%。(北海道新聞 引用)

2007年10月16日火曜日

死因記載めぐり食い違い 力士急死問題、県警と病院

大相撲の時津風部屋の序ノ口力士、時太山=当時(17)、本名斉藤俊さん=が6月、愛知県犬山市でけいこ後に急死した問題で、斉藤さんの死因について、搬送先の病院の医師が「急性心不全」と診断書に記載したにもかかわらず、県警犬山署の署員が「虚血性心疾患」との報告書を作成していたことが15日、分かった。  急に心停止した状態を示す「急性心不全」に対し、狭心症などを含む病名「虚血性心疾患」を記載することで、病死の意味合いが強くなるため、県警では違いが生じた経緯について内部調査している。  県警などによると、斉藤さんは6月26日午後1時15分ごろ、心肺停止状態で犬山中央病院(愛知県犬山市)に運ばれ、約1時間後に死亡。遺体を確認した医師は、致命傷になる外傷はないとして、死因を「急性心不全」と診断した。  その際、立ち会った犬山署の刑事課員が同日夜、県警捜査1課への報告で、書類には死因を「虚血性心疾患」と記載していた。(北海道新聞 引用)

2007年10月15日月曜日

共済会積立金着服の共成製薬元課長を逮捕 小樽

【小樽】バリウム製造国内大手の共成製薬(小樽)の元総務課長が会社の共済会の社員積立金を着服したとされる事件で、小樽署は十四日、業務上横領の疑いで、元課長の小樽市桜五、派遣社員岡敏晴容疑者(47)を逮捕した。  調べでは、岡容疑者は同社総務課長として共済会積立金を預けている口座を管理する立場にあった二○○五年四月から○六年五月までに約三十回にわたり、金融機関の窓口で現金約四百三十万円を引き出し着服した疑い。同容疑者は容疑を認めているといい、着服した現金は遊興費や借金の返済などに充てていたとみられる。  同社の内部調査では、岡容疑者は総務課主任だった一九九三年から同じ手口で着服を繰り返し、金額は総額で二千四百七十万円にのぼるとされる。同容疑者は着服が発覚した昨年六月に懲戒解雇された。(北海道新聞 引用)

2007年10月10日水曜日

日本ハムがスタメン生き残りへ公開紅白戦

大一番へ、日本ハムが最後の実戦に臨む。10日、札幌ドームで2度目の公開紅白戦を行う。8日はクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ先発予定の4投手が登板したが、2戦目はリリーフ陣が次々登場する。ヒルマン監督が「本番と同じ気持ちで」と臨む真剣な場が、最後のアピール機会になる。 重要な場面を任されるのはだれか、“生き残り”をかけた戦いだ。セットアッパー武田久、抑えのマイケルは不動も、今季7勝の江尻が離脱。3日楽天戦で復帰したばかりの吉川も登板する。CS第1ステージはロッテとソフトバンクが1勝1敗。ソフトバンクが勝ち上がった場合、吉川は先発起用の可能性もあり、期待に応えられるか重要な戦いになる。 投手だけではない。8日の紅白戦ではレギュラー組が6回で3安打に終わった。ヒルマン監督は「ラインアップはまだ決めていない」としており、攻撃陣にとってもスタメン争いの機会になる。 ヒルマン監督は練習オフの9日、自らプロデュースした札幌市内のレストラン&バー内覧会に出席。野球の質問は封じ、家族とリラックスしたときを過ごした。リセットは済ませた。今日から勝負に専念する。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年10月9日火曜日

自転車の91歳はねられ死亡 札幌・北区

八日午前十一時二十分ごろ、札幌市北区太平四の五の市道交差点で、自転車で道路を横断していた同市北区太平五の五、無職藤崎千代寿さん(91)が乗用車にはねられ、全身を強く打ち約四時間後に死亡した。札幌北署は自動車運転過失致傷の現行犯で、乗用車を運転していた同市北区太平三の五、無職政井邦夫容疑者(70)を逮捕した。調べでは現場は信号機や横断歩道のない十字路交差点。(北海道新聞 引用)

2007年10月7日日曜日

重大製品事故で28人死亡 5カ月で報告481件

家電や燃焼器具の故障などで利用者の死亡や火災を招いた「重大製品事故」について、企業から国への報告件数が、法改正に伴う5月の制度開始から約5カ月で481件に達したことが、経済産業省の集計で6日、明らかになった。8月には扇風機の出火で都内の老夫婦が焼死するなど死亡者は28人、重傷者は136人に上り、製品事故被害の深刻さが裏付けられた。  事故が後を絶たない背景には、燃焼器具などの扱いに不慣れな高齢者世帯の増加や、扇風機など普及台数の多い家電の老朽化といった要因がある。  経産省は、老朽化製品の修理対応をメーカーに義務付けるなど対策を強化する方針。企業も注意喚起に努めているが、公表後も被害が続くケースがあり、高齢者などへの事故情報の周知徹底が課題となっている。  経産省は、改正消費生活用製品安全法に基づいて5月14日から重大事故の報告・公表制度を開始。これまでは公表されていなかったような事故が、新制度によってあぶり出された形だ。(北海道新聞 引用)

2007年10月6日土曜日

道内の交通事故死者 3カ月連続で最多 関係者苦慮「危機感薄い」

道警によると、九月の事故死者は前年同月より十一人も多く、二位の愛知を九人上回った。年間死者数も九月末時点で、前年同期比三十五人増の二百十八人となり、二位の愛知と十七人も差が開いた。  死亡事故を起こしたドライバーは二百十六人に上るが、道外在住者は三人だけで、残りはすべて道民だ。  また、七-九月の事故死者は前年同期比二十九人増の百九人。年間死者が全国最多の三百八十七人に達した○四年の同じ時期(百八人)と同じペースで推移した形だ。  九月の事故死者の年代をみると、六十五歳以上の高齢者が目立ち、前年同月の四人から十五人に急増。事故形態では、歩行者や自転車の事故死者が合わせて十四人に上り、半数がやはり高齢者だった。  高齢者事故が多発していることを受け、道警は八月から、それまでのスピード違反中心の取り締まりを見直し、歩行者や自転車の事故が多い交差点での摘発と指導を強化。加えて、高齢者への夜光反射材の普及や、歩行者に車の存在を知らせるために日中もヘッドライトを点灯する「デイ・ライト運動」の推進に力を入れてきた。  にもかかわらず効果は上がらず、道警は「二年連続全国ワーストを返上するなど、近年、道内の事故死者数が大きく減ってきたことで、道民に油断があるのかもしれない」とし、「原点に戻り、事故の悲劇を継続的に訴えることが必要」と強調する。  八月に事故対策の特別予算三百七十万円を計上した道も「事故防止を訴える集会の開催や、パンフレットの配布などに取り組んできたが、マンネリ化も否定できない」とし、今後、啓発のあり方を再検討する考えだ。  一方、札幌在住の交通安全アナリスト、月居吉彦さんは「関係団体を中心に『全国ワースト返上』を呼び掛けるだけでは、道民一人一人の意識変革は進まない」と指摘。町内会や地域ボランティアなどの活動を通じて、ドライバーや歩行者らにきめ細かい交通安全情報を直接、提供すべきだと提言する。(北海道新聞 引用)

2007年10月5日金曜日

札幌ゆうばり会解散 今月末、高齢化・会員減で

札幌市と近郊の夕張出身者でつくる「札幌ゆうばり会」(橘内哲也会長)が、事務局の高齢化や会員減少などで解散することになり、二十七日に札幌市内で最後の定期総会を開く。同会は「財政再建団体になった故郷を応援し続けたいが、やむを得ない」としている。  同会は札幌在住の炭鉱離職者らを中心に、一九八八年に発足した。会員登録はなく、総会のたびに出席を呼びかける方式で、当初は約三千人に案内状を出していた。夕張市の財政破たんに伴い、五月に北海道日本ハムファイターズの協力を得てチャリティーオークションを開くなど、「夕張応援団」の役割を果たした。  ただ現在、案内状の送付先は五百人足らずに減少、幹部も七十代を超えて活動の負担が大きく、二十年目の節目を機に解散方針を決めた。事務局を担う都築一意幹事長は「活動を引き継いでくれる若い世代がいればありがたいのだが」と話す。最後の定期総会は二十七日午後三時から、ホテルノースシティ(札幌市中央区南九西一)で開催。会場では夕張在住の写真家石田司さんの作品展なども行う。会費六千円で、十五日まで参加を受け付け中。問い合わせは同会事務局(電)011・825・2153へ。(北海道新聞 引用)

2007年10月3日水曜日

消費者の“回帰”期待 給食に高級サケ提供 えりも

【浦河、えりも】日高定置漁業者組合(日高管内浦河町)が、地元でとれる高級秋サケ「銀聖」を、管内の学校給食に初めて無料提供している。  学校給食を実施する管内六町の小中学校と養護学校、計五十六校に一切れ八十グラムの切り身六千二百十五人分を提供。九月二十八、十月一、二の三日間で給食に出す。  えりも町のえりも小では一日、児童二百七人がフライを味わった。同組合は「子どもたちが今後、買う側になってくれれば」と消費者の“回帰”にも期待している。(北海道新聞 引用)

2007年10月2日火曜日

夕張消防フレッシュ6人 補充採用辞令交付 現役女子大生も

【夕張】財政破たんの影響で消防職員の退職が相次ぎ、消防・救急態勢の維持が危ぶまれていた夕張市消防本部で一日、補充採用した六人の辞令交付式が行われた。  今回の採用は一次試験受験者が八十五人で、採用倍率は約十四倍。合格した六人は、江別市出身で北海学園大法学部四年の多田沙弥子さん(21)ら二十一歳から三十九歳までの男性五人女性一人。このうち経験者三人を除く三人は、二日から江別市の消防学校に半年間入校するため、勤務は来年度からとなる。  同市では、財政破たんで消防職員の年収が最大45%カットされ、一年前四十九人いた職員が九月末までに三十二人に減り勤務状況も悪化している。それでも、交付式後の自己紹介で六人は「夕張のため力になりたい」などと抱負を語った。  百五年の歴史がある夕張消防で初の女性隊員となる多田さんは、大学に籍を置いたまま消防学校に通うが、「消防士になるのが子どものころからの夢。状況が厳しいからこそ、地域密着でがんばりたい」と話した。 (北海道新聞 引用)

2007年10月1日月曜日

グアム島沖でM7・1

【マニラ30日共同】日本の気象庁によると、グアム島沖で30日午前11時9分ごろ、マグニチュード(M)7・1の地震があった。日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれないが、被害の心配はない。  震源は、米国自治領の北マリアナ諸島連邦の南沖で、震源の深さは約30キロ。  米地質調査所は、M6・8としている。(北海道新聞 引用)

2007年9月30日日曜日

ひき逃げで中学生姉妹死傷 陸橋から飛び降りる?

29日午前0時5分ごろ、大阪府四条畷市清瀧の国道163号で、路上に倒れていた市内の中学生の姉妹がトラック2、3台にはねられた。  姉妹は病院に運ばれたが、中学3年の姉(15)は間もなく死亡。中学1年の妹(13)も重傷だが意識はあるという。  トラックはいずれも逃走し、四条畷署はひき逃げ事件として捜査している。  調べなどによると、姉妹ははねられる直前に高さ約13メートルの陸橋から国道に飛び降りたとみられる。陸橋には、姉の手提げバッグが残されていた。  姉妹は28日午後10時ごろ、2人でけんかして父親にしかられた後、そのまま2人で家を出たという。  国道は片側1車線の直線道路で、清瀧トンネルから大阪方面へ約200メートルの地点。トラックは奈良方面から西に向かって走っていたという。  現場はJR片町線四条畷駅から東約2・5キロの山中で、民家や工場などが点在している。(北海道新聞 引用)

2007年9月29日土曜日

泊原発、発電機故障で道などが調査

【泊】後志管内泊村の北電泊原発1号機で、非常用ディーゼル発電機二機が故障した問題で、道と地元四町村は二十八日午前、現地立ち入り調査に入った。  担当者十一人が参加。金属片などの混入が故障原因とされる「調速装置」や外側の油面計などを検証、ネジやテープの部品交換などの再発防止策を確認した。  また、経済産業省原子力安全・保安院の検査官は二十七日夜、ディーゼル発電機二機の安全対策状況を確認。二十八日午前も続けている。 (北海道新聞 引用)

2007年9月28日金曜日

実弾訓練が終了 米海兵隊 矢臼別演習場

【別海】陸上自衛隊矢臼別演習場(根室管内別海町など三町)で十八日に始まった在沖縄米海兵隊の一五五ミリりゅう弾砲実弾射撃訓練が二十七日、終了した。  同演習場の訓練は二年ぶり九回目。今回から機関銃など小火器が加わり、十八日から期限いっぱいの十日間実施した。  演習場で監視活動している海兵隊移転反対別海町連絡会(森高哲夫代表)によると、約二百人の中隊規模としては過去最多の九百十三発を発射。道や地元自治体が中止を要請した夜間訓練の射撃数は、中隊規模では過去最多の百九十発に達し、一日当たりの射撃数も二十一日に百六十二発と最多となった。海兵隊の撤収予定は米軍が日程を公表していないため不明。 (北海道新聞 引用)

2007年9月26日水曜日

元埼玉県部長ら罪状認める 厚労省補助金詐欺で初公判

厚生労働省の補助金計約590万円をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた元埼玉県保健医療部長中村健二被告(49)=厚労省大臣官房付=と非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」代表代行小坂博幸被告(54)は25日、東京地裁(村上博信裁判長)の初公判で、いずれも「間違いありません」と起訴事実を認めた。  起訴状によると、2人は2001-02年度に京都府立医科大の教授が厚労省から受けた補助金計3000万円のうち余剰金約207万円を、小坂被告が実質的に経営する会社との取引に使ったことにして、厚労省へ返還せずに詐取。  同様に、01-02年度に国立精神・神経センターの精神保健研究所長が受けた補助金のうち約175万円を、01-04年度に国立成育医療センターの眼科医長が受けた補助金のうち約209万円をそれぞれだまし取るなどしたとされる(北海道新聞 引用)

2007年9月24日月曜日

JR北海道14安打も不本意/社会人野球

<社会人野球日本選手権北海道予選:JR北海道9-2WEEDしらおい>◇22日◇札幌円山◇準決勝 JR北海道がWEEDしらおいを5回裏、6点を挙げ逆転、決勝進出を果たした。先の都市対抗では4強入り、全国の強豪たちと肩を並べた。道内では勝ち方が問われる存在だが、14安打も13残塁の9得点は不本意。若手投手も3人試す予定が、信頼度の高い清野を早めに投入する結果に。高岡茂夫監督(57)は「反省が残る試合。明日は修正して臨みます」と、決勝は快勝を目指す。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年9月23日日曜日

来年度から保険料引き上げ 障害者扶養保険、存続へ

親の死亡後、障害者に終身年金を支給する「心身障害者扶養保険」について、財源不足から存廃を検討していた厚生労働省は22日までに、来年4月から保険料(掛け金)を引き上げたうえで制度を存続する方針を固めた。月2万円の年金額は据え置く。  25日に開く有識者の検討委員会で正式決定する見通し。  この保険は、道府県(東京都は既に制度廃止)と政令指定都市が条例に基づき運営している任意加入の共済制度。保護者が生存中に保険料を支払うと、死亡した場合などに加入1口当たり月2万円の年金が障害者に支給される。加入は2口まで可能。  福祉の観点から安い保険料で年金を給付していることに加え、障害者の平均寿命の延びや運用利回りの低下で財源不足が深刻化。厚労省は廃止も検討したが、障害者の生活の安定に依然必要と判断した。(北海道新聞 引用)

2007年9月22日土曜日

高級老人ホームはゼクスに コムスン譲渡627億円超

グッドウィル・グループは21日、子会社の訪問介護最大手コムスンが高級有料老人ホーム「バーリントンハウス」などを不動産業のゼクスに売却すると発表した。譲渡額は最低360億円で今後1カ月以内に正式決定する。  これによりコムスンの全介護事業の譲渡先が決まり、総額は約627億円超となる。コムスンは当面、不正請求のあった介護報酬の返還などを行うが、事務手続き終了後は清算する見通し。  グッドウィルによると、都内2カ所で営業するバーリントンハウスは入居金が最高3億円。利用者数は73人。都内で4施設を展開する「コムスンガーデン」は入居金が平均約1800万円で入居者数は266人。  引受先のゼクスは東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、兵庫の6都県で高級有料老人ホームの「ボンセジュール」などを展開している。(北海道新聞 引用)

2007年9月21日金曜日

小火器は初めて? 米海兵隊、矢臼別の訓練公開

【別海】陸上自衛隊矢臼別演習場(根室管内別海町など三町)で一五五ミリりゅう弾砲などの実弾射撃訓練をしている在沖縄米海兵隊が二十日、自治体や報道陣に訓練を公開したが、今年から日本側が容認した小火器の使用について米側が報道陣に「初めてではない」と答える一幕があった。  広報担当のチャック・アールブレッチ軍曹は、小火器訓練は初めてかと問われ「初めてではない。小火器の使用は日米の交渉で許可されている」と答えた。いつからかと質されると「詳しい情報は分からない」とした。  矢臼別のりゅう弾砲の訓練は、沖縄の負担軽減のため一九九七年に開始。小火器訓練は米側の要求で、今回が初めてとされていた。防衛省北海道防衛局は公開終了後、米側に確認し「実弾射撃は初めてだが、警備などで以前から持ってきている」と回答を得たという。(北海道新聞 引用)

2007年9月19日水曜日

凶器のおの、量販店で購入 警官の父殺害の二女

京都府警南署の巡査部長(45)が同府京田辺市の自宅で殺害された事件で、田辺署が殺人容疑で逮捕した二女(16)が調べに「おのはホームセンターで事前に購入した」と話していることが18日、分かった。  田辺署は計画的な犯行とみて、二女の最近の様子や父親との関係などについて妻(41)や長女(19)から事情を聴き、動機の解明を進める。  二女はこれまでの調べには「お父さんが嫌いだった」と供述しているという。  調べでは、二女は18日未明、2階の寝室で巡査部長の首の右側を刃渡り約11センチのおので切りつけて殺害した疑い。上半身に返り血を浴び、「顔は洗った」と話しているという。  田辺署は同日午後、死因を特定するため遺体を司法解剖した。 (北海道新聞 引用)

2007年9月18日火曜日

京大「総長カレー」が人気

京都大学の尾池和夫学長(総長)が中心となって考案した「総長カレー」がレトルト商品(二百三十グラム、六百三十円)となり、販売されている。  「学長を身近に感じられるメニューを」という学生の声で、学内レストランが二年前、学長の好物のカレーを商品化。月に六千五百食を売る人気商品となり、レトルト化が決まった。  大きめの牛肉が入り、九種類の香辛料で仕上げたルーは少し辛め。ネット通販でも購入でき、関係者は「全国の京大志望者に食べてほしい」と話している。 (北海道新聞 引用)

2007年9月17日月曜日

要注意外来生物のミドリガメ 洞爺湖畔で初確認

【洞爺湖】「要注意外来生物」に指定されている北アメリカ原産のミシシッピアカミミガメ(通称・ミドリガメ)一匹が、支笏洞爺国立公園内にあり、来年七月に北海道洞爺湖サミットが開かれる胆振管内洞爺湖町の洞爺湖畔で初めて発見された。  環境省道地方環境事務所の洞爺湖自然保護官事務所の職員が十三日、同町洞爺町の砂浜で捕獲した。体長二四センチの成体で、性別は不明。  同事務所によると、ミシシッピアカミミガメは三五センチ以上に成長し、どう猛。湖の貝類などを脅かす可能性がある。「要注意外来生物」は、外来生物法により飼育や持ち運びに同省の許可が必要な「特定外来生物」に次いで、「利用に注意が必要」とされている。洞爺湖では「特定外来生物」のウチダザリガニが繁殖、同省などが駆除に乗り出している。  ミシシッピアカミミガメはペットとして広く飼われ、道内では札幌近郊の河川などで発見が相次いでいる。同事務所は「カメを飼いきれず湖畔に放したのではないか。飼い主は責任を持って飼育してほしい」と呼びかけている。 (北海道新聞 引用)

2007年9月15日土曜日

滞納情報流出164件 胆振支庁、悪用なし

【室蘭】胆振支庁納税課に勤務していた男性職員の私物パソコンから道税の滞納者情報がインターネット上に流出した問題で、胆振支庁は十四日、流出件数はこれまでの判明分も含め個人百十七件、法人四十七件の計百六十四件に上ったと発表した。現時点で情報が悪用されたとの報告はないという。  支庁によると、新たに流出が確認されたのは二○○○-○二年度の「滞納者一覧表」などで、個人・法人の名前、滞納額、自動車税など税目に加え、住所も記されていた。  支庁は十二日までに個人十二件、法人三件の情報流出を確認。さらに調べたところ、最終的に、職員が私物パソコンに保存していた滞納情報すべての流出が確認された。(北海道新聞 引用)

2007年9月14日金曜日

ビザなし交流ロシア訪問団 洞爺湖町を視察

【洞爺湖】北方領土ビザなし交流で来道している、ロシア側の長期少人数訪問団が十三日、来年七月に北海道洞爺湖サミットが開かれる胆振管内洞爺湖町を訪れた。  一行は北方四島交流道推進委員会の招きで、択捉、国後両島とサハリン本島から参加した行政関係者ら九人。十二-二十一日の日程で道内を視察している。  一行を迎えた長崎良夫洞爺湖町長は町役場で、二十-三十年の周期で噴火を繰り返す有珠山を紹介。  火山や洞爺湖などの変化に富んだ自然環境が評価され、来年のサミット開催地に選ばれたと説明した。  訪問団長のイーゴリ・コーワリ南クリール地区長兼議長は「大変興味深い地域。温かい歓迎に感謝している」と、述べた。 (北海道新聞 引用)

2007年9月13日木曜日

美唄 市立と労災、2病院の統合白紙 医師確保できず

【美唄】来年四月の統合を目指していた市立美唄病院(二百九床)と美唄労災病院(三百床)について、美唄市の桜井道夫市長は十二日、市議会の特別委で「(統合病院の健全経営に)必要な数の医師が見つけられず、統合は断念せざるを得ない」と計画を白紙に戻す考えを示した。  統合は二十億円以上の累積債務を抱える市立病院の立て直しが主な狙いで、市が労災病院の施設を買い取り、新病院として運営することなどで六月に合意していた。  市によると、新病院に必要な医師数は常勤、非常勤合わせて四十一人で、計画では両病院の医師がそのまま移行すれば統合が可能としていた。しかし、労災病院の医師を中心に十人以上が開業などを理由に新病院へ移行しない考えを示し、道内大学や労災病院を経営する独立行政法人・労働者健康福祉機構(川崎市)からの医師派遣の見通しも立たないことから、絶望的な状況となった。  白紙化により市立病院は新たな経営改善策を求められる。美唄労災病院は二○○四年に厚生労働省が発表した計画通り、岩見沢労災病院と統合され、本院か分院として存続することになるとみられる。(北海道新聞 引用)

2007年9月12日水曜日

白糠の草ばん馬、48年の歴史に幕 出場の農耕馬ゼロに

【白糠】伝統ある草ばん馬(草競馬)の一つとして知られる釧路管内白糠町の草ばん馬大会が、四十八年の歴史に幕を下ろすことになった。棚野孝夫町長が十一日の定例町議会で明らかにした。  草ばん馬は、農耕馬にそりを引かせるもので、馬産地の道東などで盛んに行われてきた。白糠町でも、一九五八年ごろから町内の広場で競技大会が開かれてきた。  しかし大型農機具への転換が進み農耕馬が減少。数年前から町内の農耕馬の出場が数頭に減り、昨年はとうとうゼロとなった。  このため同町ばん馬競技大会実行委は八月下旬、大会の継続が難しいと判断、十月八日に予定されていた四十九回大会を中止することにし、事実上の廃止を決めた。  釧根輓曳(ばんえい)連合協議会(釧路)によると、今も草ばん馬の伝統が残る釧路、根室、十勝地方では、白糠町を除くと根室市など計九カ所で大会が続く。馬インフルエンザの影響で今年の開催を見送った例はあるが、廃止には至っていない。  草ばん馬に長年携わってきた同町和天別の酪農業芳沢改治さん(51)は「皆が楽しみにしていた秋の風物詩。やむを得ないのだろうが、やはり寂しい」と話している。(北海道新聞 引用)

2007年9月11日火曜日

ミート社問題で加ト吉行政指導 農水省

冷凍食品大手の加ト吉(香川県観音寺市)は十日、食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(苫小牧、破産手続き中)製の豚肉混入の牛ひき肉を使いながら、コロッケなどの冷凍食品の原材料欄に牛以外の表示をしていなかったとして、農水省から日本農林規格(JAS)法に基づく行政指導を受けたと発表した。  行政指導は七日付で、コロッケなどを製造していた加ト吉の子会社、北海道加ト吉(赤平)も同日付で道から行政指導を受けた。  指導内容は、加ト吉の全冷凍食品の表示の点検や、不適正な表示がされた原因の究明、品質表示に関する社内の責任体制の明確化-などで、改善内容を十月九日までに同省に提出する。  加ト吉は「今後、このような事態を引き起こさないよう、法令などの順守を徹底します」とコメントした。(北海道新聞 引用)

2007年9月10日月曜日

「テロ特国会」召集 高まる緊張 民主強気 首相背水

第百六十八臨時国会が十日、召集された。参院での与野党逆転状態の下、十一月一日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長問題が最大の焦点となる。安倍晋三首相が給油活動延長に「職を賭す」と言明して退路を断ったのに対し、民主党の小沢一郎代表も政治生命を懸けた「政権交代」への戦略上、一歩も引かない構え。会期は十一月十日までの六十二日間で、政権の行方が絡む緊迫した攻防が展開される。  安倍首相は十日午前、国会内の自民党両院議員総会で「国際社会から評価され期待されている活動を止めるわけにはいかない」と述べ、「対外公約」とした給油活動継続にあらためて決意を示した。自民党の大島理森国対委員長も同日「首相の重い決意だ」と全力で支える考えを強調した。  政府与党は活動継続に関し、テロ特措法に代わる新法提出を検討しており、民主党の理解が得られない場合には、与党が三分の二を占める衆院での再議決で成立させることも視野に入れる。ただ、継続に対し国民の理解が得られない場合、再議決に踏み切るか、難しい判断に迫られそうだ。  また、首相が自ら退陣の可能性に言及したことで、今後、国会運営が立ち行かない事態に陥れば、内閣総辞職を念頭に自民党内で退陣論が巻き起こり、「ポスト安倍」の動きが一気に活発化することも想定される。  これに対し、民主党の輿石東参院議員会長は十日午前、国会内の参院議員総会で「テロ特措法をつぶしたのは、民主党ということにしたい戦術」と対決姿勢を貫く構えを鮮明にした。  小沢氏は同日午前、国会内で輿石氏や菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長らと協議。「自民党は揺さぶりを掛けてくるが、ぶれずに対応しよう」との方針で一致した。(北海道新聞 引用)

2007年9月9日日曜日

男子はジュリアス・ギタヒが初優勝、女子は加納由理 2007北海道マラソン

札幌の街を国内外のランナーが駆け抜ける2007北海道マラソン(道、道陸協、北海道新聞社などでつくる組織委員会主催)は9日開催され、男子はジュリアス・ギタヒ(29)=日清食品=がフルマラソン初挑戦で初優勝した。女子は加納由理(28)=セカンドウィンドAC=がフルマラソン2度目で初優勝した。  注目の弘山晴美(39)=資生堂=は3位だった。  同マラソンは21回目の今年、過去最高の約5200人がエントリー。午後0時10分、真駒内公園をスタート。札幌市内をめぐり、札幌駅前通りを経てゴールの中島公園まで42・195キロで熱いレースを繰り広げた。(北海道新聞 引用)

2007年9月8日土曜日

北海道新幹線、福島漁港からレール搬入 運行用 来月にも開始

【福島】北海道新幹線の建設主体、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(横浜)は七日までに、二○一五年度までの開業が予定されている道新幹線の運行用レールの搬入を、渡島管内福島町の福島漁港を使って十月にも始めることを決めた。  搬入される運行用レールは一本当たり長さ二十五メートル、重さ一・五トンで計九百本。福岡県北九州市の製鉄所で造られたレールを千五百トン級の貨物船で同漁港まで運び、一日二十六本ずつ計三十五日間かけ、トレーラーで同管内知内町にあるJR知内駅付近の軌道基地まで陸上輸送する。  同機構は来年度以降も、同漁港からレールを搬入する。運行用レールの敷設は来春から本格化するが、同漁港から搬入したレールは、青函トンネルを含む在来線との約八十二キロの共用区間のうち、道内側の約四十キロ区間に敷設する。  同機構は昨年九月、試験用レール二百四十本を函館港から軌道基地まで陸上輸送した。運行用レールの搬入では同基地から最も近く、輸送費も安く抑えることができる同漁港を使うことにした。村田駿・福島町長は「レール搬入を福島漁港の利用促進のきっかけにしたい」と歓迎している。 (北海道新聞 引用)

2007年9月7日金曜日

北見市断水 職員に高額時間外手当 市民から強い批判

【北見】「市役所のミスが招いた災害なのに、納得できない」-。北見市で六、七月に相次いだ大規模断水に伴い、市職員の時間外勤務手当が二カ月間で総額約八千五百万円に上った問題で、市民や市議会から強い批判が上がっている。財政難に悩む北見市は本年度から財政健全化計画を進めており、「百万円以上もの手当を受けた職員には自主返納を求めるべきだ」との声もある。  「命がけの職員もいただろうが、これでは市民の信頼を失ってしまう」。五日に開かれた市議会断水問題調査特別委。与野党の議員からは、専門家による原因技術調査委員会が「断水は人的ミス」と指摘したにもかかわらず、巨額の時間外手当を支給したことに厳しい意見が相次いだ。  北見市職員給与条例は他の道内自治体と同様に、係長以下の一般職員に支払う時間外勤務手当について、通常の勤務時間を超えた分をすべて支払うと規定している。断水時、時間外が最も多い職員で六月は百二十時間、七月は三百九十四時間に達した。三百九十四時間の内訳は、土日・祝日の出勤分(十日間)が計百八十二時間、平日(二十一日分)の残業時間が計二百十二時間で、すべて実働時間だという。  手当最高額は六月分三十六万円、七月は百十二万円。七月に百万円以上支給された職員は三人で、いずれも浄水場の職員だった。渡部真一・北見市総務部次長(職員監)は「規定されている以上、支払う以外の選択はないが、非常時の支給については再考の余地がある」と話す。  阪神大震災の際、仮設住宅担当の職員一人に年間六百四十万円(月約五十万円)の時間外手当を支払い、議論を呼んだ兵庫県宝塚市は「労働基準法上、時間外は支払う必要がある」(担当者)とするものの、「うちでも月の時間外が百万円を超す職員は皆無だった。信じられない」という。  断水時、独居老人宅に飲み水を届けるなどした北見市内の町内会長は「ボランティアで頑張った人も多いのに、職員だけ優遇するのは納得できない」。数日間の休業を強いられた飲食店主は「市職員が焼け太りのように多額の手当を得るのは市民感覚として許せない。賞与の一部を返納する社会保険庁職員のような対応を取るべきだ」と怒る。  酪農学園大の河合博司教授(地方自治)は「働いた分の給与が支給されるのは当然」としながらも、「最終的な責任は職員ではなく市長にある。市長の責任を明確にした上で議論すべきだった」と話している。 (北海道新聞 引用)

2007年9月5日水曜日

新聞紙の一生学ぼうよ 道新釧路印刷工場 一般見学開始 小学生体験

【釧路】八月にしゅん工した道新釧路印刷工場の一般見学が始まり、隣接する日本製紙釧路工場と連携して「新聞紙の一生」をたどる全国初の一貫型見学コースを四日、地元の小学生たちが体験した。  両工場の敷地は専用道で結ばれ、用紙の製造から新聞が印刷されて読者に発送されるまでの工程を約二時間で学べる。  この日は釧路芦野小の三年生百四人が見学。製紙工場で回収した古紙を溶かして再生紙ができる過程を学んだ後、道新釧路印刷工場に移動。見学者ホールから輪転機で新聞が印刷される様子を興味深そうに見入った。参加した平井寛人君は「どうやって新聞ができるのか知らなかった。古紙にごみが混ざっていたのを見て、きちんとリサイクルしようと思った」と話した。  道新釧路印刷工場では九月中に約千五百人の見学予約が入っている。 (北海道新聞 引用)

2007年9月4日火曜日

児童ポルノ6人逮捕 道警が初摘発 DVD販売5000万円超

児童ポルノ画像を収録したDVDを複製し、インターネットで大量販売したとして、札幌中央署は三日、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ提供)などの疑いで、住所不定、無職後藤広美(43)ら六容疑者を逮捕した。道警による児童ポルノ製造グループの摘発は初めて。  調べでは、後藤容疑者らはインターネットにホームページを開設して、七月下旬と八月中旬、小学生女児のわいせつ画像が収録されたDVD計五枚を、札幌と江別の男性二人に対して、計七千円で販売するなどした疑い。  同署によると、六人は札幌市中央区、東京、仙台のマンション計四カ所を製造拠点にしてDVDを複製。同署は三日、拠点二カ所からDVD一万一千枚を押収しており、六人が今年だけでDVD数万枚を製造、販売し、五千万円以上を売り上げたとみて調べている。(北海道新聞 引用)

2007年9月3日月曜日

函館暴行 逮捕の2人、被害者と面識なし

【函館】函館市内の公園で同市内の高校三年、佐藤智也君(18)が集団で暴行され死亡した事件で、逮捕された少年七人のうち二人は、事件以前に佐藤君と全く面識がなかったことが二日までの函館西署の調べで分かった。  同署は、普段から佐藤君をいじめていたとみられる中学時代の同級生(17)が主導して暴行を始め、面識のない二人を含めた他の少年が加わり、集団暴行に発展したとみて調べている。また、現場で暴行を傍観していたのは、中学生を含む同市内の少年少女八人だったことも分かった。 (北海道新聞 引用)

2007年9月2日日曜日

ぷちっ、つるん、ぷるるん まりもな味、増えてます

つまようじで刺すと、直径約三・五センチの緑の玉がプチッとはじけるおなじみの銘菓「まりもようかん」。その兄弟分ともいえる新商品が阿寒湖温泉街(釧路市阿寒町)に続々と登場している。  一九五三年から、まりもようかんを製造する同温泉の北海まりも製菓(石川力社長)は今年四月、「まりもプリン」(一個二百十円)を発売した。ようかんより一回り大きい直径五センチほどで、プリンと同じ黄色。直営店「温泉工房あかん」で多い日には百五十個が売れる。  温泉街にある福田豆腐店(福田幸一社長)では「まりもとうふ」(一個四十五円)が人気だ。抹茶入りでほんのり緑がかっている。  「あかん」の店先には直径五センチの「大玉まりもようかん」(一個百五円)も並ぶ。インターネットの「ショップ北海道」(http://13mall.jp)には直径十二センチ、重さ一キロの「親子まりもようかん」(まりもようかんと一個ずつセットで千六百八十円)も出品され、パーティー用などとして好評という。  問い合わせは「あかん」(電)0154・67・2846、福田豆腐店(電)0154・67・2227へ。(北海道新聞 引用)

2007年9月1日土曜日

破損の「ドンケル君」荷馬車 職人大学が復元 小樽

今年六月、車に追突され破損した、小樽ビールの配達用の荷馬車が三十日、修復作業を終えた。農耕馬の「ドンケル君」が荷馬車を引く姿は観光名物ともなっていたが、NPO法人・北海道職人義塾大学校(小樽)が全面協力し、ドイツ製の荷馬車を見事に復元した。  修復は当初、製作したドイツの業者の下で行うことも検討されていたが、輸送費用などが高くつくことから、同大学校側が、材料費の負担のみで請け負った。  市内新光五の本間木工品製作所(本間彰社長)で、仕事の合間を縫い、荷馬車の外枠や車輪付近などの修復を一カ月にわたり行った。  破損は全体におよび、そのまま再利用できたのは、前後四本の車輪と御者の座席、上に積んだ九本のビールだるのみ。「日本の馬車の構造とは異なり、足回りなど細かな部分の作業に時間がかかった」と本間社長。  荷馬車による配達は、十一月ごろまで行われているが、今季は、事故で重傷を負った御者の男性のリハビリなどの関係で休止。再開は来春になるという(北海道新聞 引用)

2007年8月31日金曜日

北見市、ビル購入へ 10月閉店の「きたみ東急百貨店」

【北見】北見市は三十日、十月末に閉店するきたみ東急百貨店(北見)の入るビルを買い取る方針を決め、同ビルを所有する北見東急ビル(北見)に取得の意向を伝えた。北海道経済産業局は「自治体が閉店後の百貨店施設を取得した例は道内では聞いたことがない」と話している。  市が取得を目指すビルは、地下一階地上十二階建てで、延べ床面積は三万三千八百六十平方メートル。百貨店が地下と地上六階までを占め、ホテルの北見東急イン(百二十七室)も入居している。敷地面積は七千平方メートル。このほか、隣接する地上八階建ての駐車場ビルも取得対象。  関係者によると、北見市の幹部が同日、北見東急ビルを訪れ、関野達夫社長に両ビルの取得の考えを伝えた。同社は売却に前向きで、売却金額について九月以降、交渉に入る。  北海道新聞の取材に対し、関野社長は「北見市への譲渡を最優先に考え、全面的に協力したい」と話している。  きたみ東急百貨店は現在、正社員七十四人と契約・パート社員の九十一人のほか、テナント二十四店で従業員三百五十人が働く。テナント業者の大半は百貨店閉店後も、営業継続を希望しているという。関係者の間では、テナント業者と市の公共施設が入る複合施設として整備する構想が浮上している。 (北海道新聞 引用)

2007年8月30日木曜日

札幌の障害者30人利用料不払い 支庁がきょう立ち入り調査

札幌の働く障害者三十人が障害者自立支援法に抗議し、通所事業所の利用料の不払いを続けている問題で、石狩支庁は三十日、施設を運営するNPO法人障害者活動支援センターライフ(札幌市西区)を調査する。不払いの経緯と施設運営状況などを確認する見込み。  不払いは、同法が働く障害者にも利用料負担を課していることに抗議して、ライフの二事業所に通う障害者三十人が昨年十月から行っている。  石狩支庁は、不払いに至った経緯や、ライフが利用料の請求を適切に行っているかなどを調べる。  道には同法に基づき、障害者の受け入れ施設や事業所に対する指定・取り消し権限があり、「不適切な部分があれば指導したい」(同支庁社会福祉課)としている。(北海道新聞 引用)

2007年8月29日水曜日

相続税1億7800万円脱税 名寄の女性を在宅起訴

【旭川】旭川地検は二十八日、相続税約一億七千八百万円を脱税したとして、相続税法違反の罪で、名寄市内の女性(57)を在宅起訴した。  起訴状によると、女性は、二○○四年に死去した実父の財産を実母と、実父の養女の三人で共同で相続。女性は実母と養女の申告代理人として○五年九月二十六日、名寄税務署で、本来申告すべき課税対象額約六億三千三百万円のうち、現金や無記名の割引債など計約五億四千五百万円を申告せず、約八千九百万円と虚偽申告し、約一億七千八百万円を脱税した。  札幌国税局が今年三月、同地検に告発していた(北海道新聞 引用)

2007年8月27日月曜日

札幌兄弟殺害 母、起訴事実認める 地裁で初公判

札幌市東区のアパートで昨年十一月、男児の兄弟が殺害された事件で、殺人の罪に問われた二人の母親の無職高橋靖子被告(34)=同市東区本町二の六=の初公判が二十七日、札幌地裁(嶋原文雄裁判長)で開かれた。高橋被告は起訴事実を「間違いありません」と認め、弁護側は刑事責任能力を争う姿勢を示した。  冒頭陳述で検察側は「被告は知的障害の子供の将来を悲観し、心中しようとしたが死にきれなかった」と指摘。弁護側は「育児の悩みなどでうつ状態にあり、犯行当時は心神喪失状態だった」と主張した。  起訴状によると、高橋被告は昨年十一月二十四日、自宅アパートで長男尚也君(7つ)と二男信也ちゃん(4つ)の首をベルトと両手で絞めて殺害した。 (北海道新聞 引用)

2007年8月26日日曜日

海水浴中おぼれ41歳男性が死亡 石狩

【石狩】二十五日午後四時ごろ、石狩市弁天町の石狩浜海水浴場「あそびーち石狩」の約三十メートル沖合で、江別市野幌寿町、会社役員大河原康夫さん(41)が浮いているのを遊泳中の男女数人が発見し、浜に引き上げたが、間もなく死亡した。死因は水死。  札幌北署によると、大河原さんは同日昼から妻と子供三人で海水浴に訪れていたといい、大河原さんが遊泳中におぼれたとみて調べている。同海水浴場は開設期間が十九日までのため、監視員はいなかったが、海の家は営業しており、多数の海水浴客でにぎわっていたという。(北海道新聞 引用)

2007年8月25日土曜日

道産の逸品全国に届け 道と道銀、来月初の商談会

道は九月十日、北海道銀行と共同で、エゾシカ肉や乳製品など道産の高級食材だけを取り扱う商談会を初めて開催する。「紀ノ国屋」「ディーン&デルーカ」といった高級スーパーや有名百貨店の購買担当者(バイヤー)を札幌に招待する一方、道側も出品する業者を厳選。道産ブランドのけん引役と見込んだ商品を戦略的に全国に売り出そうという試みだ。  道産食材は全国各地の物産展などで人気を集めているが、品質に応じた値段で定番商品として販路を確保できたケースは少なく、量販店などに安く買いたたかれがちだった。  そこで道は「道産食材をブランドとして育てるため、高級店の力を借りよう」(経済部商業経済交流課)と発案。札幌市内のホテルを会場に今回の商談会を企画し、招待する購買担当者を高級スーパーと有名百貨店に絞り込むことにした。“カリスマバイヤー”として知られる阪急百貨店(大阪)の薬師寺雅文氏や、東武百貨店(東京)の内田勝規氏など、全国から百二十人が参加する見通しだ。  一方、バイヤーの期待に応えるため、業者と商品も厳選する。参加できるのは道が委嘱した有名シェフやソムリエら「食のサポーター」が選んだ食材を製造する十社と、道銀が推奨する四十五社だけ。商品も空知管内幌加内町のそば、江別産小麦のラーメンやパスタ、エゾシカの加工品、根室管内別海町の乳製品など道内の逸品をそろえた。  道は「生産者側と販売者側が一堂に集まることで、開発意欲や技術の向上、商品の磨き上げにつながるのでは」と期待している。 (北海道新聞 引用)

2007年8月24日金曜日

ETC専用の「スマートIC」 輪厚PAに来夏にも 道内初

【北広島】開発局と北広島市は二十三日、道央自動車道・輪厚パーキングエリア(PA)に来年度、ノンストップ料金収受システム(ETC)の専用インターチェンジ(IC)「スマートIC」を設置する方針を決めた。スマートICの設置は道内初。当面は「社会実験」として運用し、採算性や安全性などを確認した後、二○○九年度内の本格稼働を目指す。  スマートICは料金の徴収員が不要で、通常のICと比べコストが少なくて済む。高速道路の利用アップや地域経済の活性化に向け、国土交通省が昨年十月から本格導入を進め、現在、全国三十一カ所で稼働している。  輪厚PAは北広島市が一○年度から造成に着手する新工業団地や、有名ゴルフ場などに近接。また、北広島ICを含めると市内のほぼ全域が道央道まで十分圏となり、市は「企業誘致への波及効果や市民の利便性向上が期待できる」と説明する。  具体的には、開発局がETC装置四基を設置。市はPAと市道広島輪厚線を結ぶ道路を建設し、早ければ来年夏から社会実験を始める。市の負担は本年度と来年度で約二億四千万円の見込み。 (北海道新聞 引用)

2007年8月22日水曜日

自民道連が50周年史 苦難の歴史、裏話も

自民党道連(今津寛会長)は、結成五十周年史「北に挑み、北を耕す」を発刊した。組織の変遷にとどまらず、道議会の論戦や選挙をめぐるエピソードもふんだんに盛り込んだ。政治家たちの息遣いが伝わる「ノンフィクション」としても読める内容だ。  社会党道政下だった一九五五年に結成した道連は、道政野党にあまんじる時期も長く、そうした“苦難の歴史”を丹念に掘り下げた。とりわけ「エピソード編」は、道政の不祥事を野党として追及した際の葛藤(かっとう)や、高橋はるみ知事誕生で二十年ぶりに道政を奪還するまでの裏話を、生々しく記述した。  このほか、現職の国会議員らが秘話を明かす「思い出編」、歴代首相の来道など貴重な場面を収めた「写真編」などで構成。  A4判六百五十五ページ一万四千二百八十六円(税別)。道内主要書店や道連((電)011・241・5941)で取り扱っている。 (北海道新聞 引用)

2007年8月21日火曜日

米軍F15訓練 千歳移転は11月以降 寒冷条件を希望か

米軍再編に伴う、米軍嘉手納飛行場(沖縄県)のF15戦闘機訓練などの一部移転のうち、航空自衛隊千歳基地での実施は、十一月以降となる可能性が高くなっている。日米両政府が検討している十一月までの訓練実施候補地には今のところ、千歳基地の名前は挙がっていない。米軍は普段、雪のない地域で訓練していることから、空自内部では「千歳では寒冷地の条件を生かした冬季訓練を実施する」との見方が強まっている。  日米両政府は訓練移転について、八月は実施せず、九月に新田原(にゅうたばる)(宮崎県)、十月に百里(茨城県)、十一月に小松(石川県)の各基地で行う方向で検討している。  両政府は二○○七年度、千歳、三沢(青森県)、百里、小松、築城(ついき)(福岡県)、新田原で計十五回程度、共同訓練方式で訓練移転を実施することで合意。すでに築城で二回、小松、三沢で一回ずつ実施した。六基地のうち、千歳だけが具体的な候補地から外れている。  空自幹部は「米軍は、環境に関係なく対応する能力を高めるため、さまざまな条件下での訓練を希望している」と米軍の意図を解説。「千歳では冬に訓練し、寒冷地の気象条件でも戦闘機を運用できるか、試したいのではないか」と推測する。  訓練移転は、沖縄などの負担軽減のほか、米軍と自衛隊が円滑に情報交換し、脅威に共同で対処する「相互運用性」の向上も目的としている。訓練移転は一般的に約五日間行われ、夜の懇談会では両国の戦闘機のパイロットや整備士が、操縦や整備技術について情報交換する機会も多いという。(北海道新聞 引用)

2007年8月19日日曜日

道内企業、ネット通販に勝機 「楽天」札幌支社開設1年 出店600突破

国内最大のインターネット商店街「楽天市場」を運営する楽天(東京)が札幌支社を開設して一年が経過した。各地の味を気軽に取り寄せることのできるネット通販では海産物やスイーツなどの人気が高いこともあって、これらの商品に強い道内からの出店は六百店を突破した。地元に足場を置きながら首都圏などの大消費地に売り込める仮想商店街が、道内企業に商機をもたらしているようだ。  楽天市場は一九九七年五月、十三店でスタートし、二〇○七年六月には二万店を突破。〇六年七月には、国内五番目の拠点となる札幌支社を開設した。競売形式で商品を販売する「オークション」や、人気商品が一目で分かる「ランキング」などの機能が人気を集め、○六年の店舗合計の売上高は四千六百億円に成長した。  楽天市場のウニのランキングで常に上位を争っている丸高水産(札幌)は、鮮魚卸が本業。地方市場の閉鎖などで卸が先細りするなか、ネット通販を第二の柱に育てるため、○五年末から本格的に楽天市場の活用を始めた。  ネット販売部の佐々木康行店長は「ランキングの上位に食い込むと、メディアに取り上げられることが増えた」と話す。楽天の担当者からは効果的な広告を打つよう、深夜でも電話が寄せられるようになったが、「スピードが大事だと痛感している。売り上げが増えるならどんなチャンスも逃したくない」と意気込む。  牛乳瓶入りプリンが大ブームになった菓子工房フラノデリス(富良野)も、ネット通販で成長した企業。テレビ番組で紹介されたのをきっかけに、全国から注文が殺到。受注予測のシステムも独自開発し、多い日は一日一万本を製造するようになった。  「松尾ジンギスカン」で知られるマツオ(滝川)もネット通販に力を入れる。歌原邦芳常務は「楽天市場は一日五十万人以上が訪れ、『人通り』が多いのが魅力。ネットでのジンギスカンの売り上げは年四千五百万円だが、一億円まで伸ばしたい」と意欲を燃やしている。(北海道新聞 引用)

2007年8月17日金曜日

ばんえい競馬補償金問題 民事調停は平行線

【旭川】旭川市など四市によるばんえい競馬が今年三月末で廃止されたのに伴い、調教師側に支払われる総額約三億五千六百万円の補償金をめぐり、一部の調教師が四市に対し、補償金の算定方法見直しを求めた民事調停の一回目が十七日午前、旭川簡裁で開かれた。両者の主張の開きは埋まらず、調停は不成立に終わった。  申し立てていたのは調教師三十八人のうちの十二人。申し立てなどによると、北海道市営競馬組合を構成していた旭川、帯広、岩見沢、北見の四市は、調教師が預かった競走馬の頭数を基準に配分することを決めているが、出走頭数に応じて算定するよう求めている。  この日の調停には四市の担当者七人と、調教師側の代理人弁護士らが出席した。調停終了後、取材に対し、調教師側の弁護士は「今後の対応は調教師と相談して決めたい」と話した。旭川市の担当者は「預かった馬を基準に配分した方が各調教師に均等に支払える。不公平とは考えていない」と、見直しに応じない理由を話した。(北海道新聞 引用)

2007年8月13日月曜日

知床半島先端部、観光目的の上陸禁止 適正化検討委、利用心得まとめる

【斜里】地元関係団体や行政機関、自然保護関係者らで構成する知床国立公園利用適正化検討会議が八日、網走管内斜里町で開かれ、知床の中でも特に原始性の高い自然環境を残す半島先端部地区について登山者らが立ち入る際の留意点や禁止事項を明記した「利用の心得」をまとめた。環境省が原案を示してから二年半近い議論を重ね、ようやく世界遺産を守るための「知床ルール」の一部が形となった。環境省は年内にもパンフレットを作製し、配布する考えだ。  環境省が「先端部地区」としているのは、硫黄山より北東の陸域と、その周囲を中心とする海域で、知床半島のほぼ三分の一を占める。  「心得」に盛り込まれた主な項目は《1》動力船を使った観光目的の上陸は禁止《2》知床岬やルシャ、知床沼周辺など、植生に影響を与える場所での野営禁止《3》痛みやすい湿原など脆弱(ぜいじゃく)な植生地への立ち入り禁止《4》携帯トイレを携行し、排せつ物や紙類を持ち帰る-など。  「心得」に強制力はなく、登山者ら利用者の自主的マナーに負う部分が大きいが、環境省釧路自然環境事務所の北沢克巳所長は会議後「官民一体となってこうしたルールをまとめ、推進していこうという体制ができた意義は大きい」と語った。  二年半の議論では、「原生の自然をそのまま保護するべきだ」という保護論と、「一定の利用を認めて自然保護思想の普及に役立てるべきだ」との部分利用論とのせめぎ合いが繰り返されてきた。(北海道新聞 引用)

2007年8月8日水曜日

110番・119番:札幌・酒を飲んで重機を操縦した自衛官を処分

陸上自衛隊北部方面総監部は7日、公務中に酒を飲んで重機を操縦し破損させた第11施設大隊所属の3曹の男性(29)を停職26日の懲戒処分にした。3曹は7月12日午後8時ごろ、西岡演習場真駒内射場地区(札幌市南区)で重機の盗難を防ぐ監視業務の最中、同僚と2人で500ミリリットルの缶ビール3本を飲んだ。その後、無許可で重機を操縦し木に衝突、重機の窓ガラス3枚(計9万円相当)を壊した。


(毎日新聞 北海道版 引用)

2007年8月6日月曜日

鉄道トラブル:栃木県内で落雷、「北斗星」部分運休

5日午後4時半ごろ、栃木県内で発生した落雷のため送電線が故障し、上野発札幌行きの寝台特急「北斗星1号」が栃木県内で部分運休した。JR北海道によると、乗客は新幹線や特急列車に乗り換え、目的地に到着。後続の上野発の北斗星2本にも最大約5時間の遅れが生じ、乗客約830人に影響が出た。


(毎日新聞 北海道版 引用)

2007年7月25日水曜日

LPガスを共同配送 エア・ウォーター・エネルギー 道内初 旭川地区で来月から

 燃料販売道内大手のエア・ウォーター・エネルギー(AWEN、札幌)は八月一日から旭川地区で、旭川地崎商事(旭川)と液化石油(LP)ガスの共同配送を始める。ガス容器(ボンベ)を共有した上で配送システムも統合する。道内での本格的な共同配送は初めて。来夏にはさらに一社が加わり、札幌、函館など道内各地に共同配送を広げたい考えだ。
 AWENと旭川地崎商事、来夏に合流する北海道エナジティック(札幌)の三社の均等出資で共同配送会社「旭川エナジック」(旭川)をすでに設立。まずAWENと旭川地崎商事が共同で計二万五千件の顧客に対し、AWENの充填(じゅうてん)工場(旭川市永山町六)でボンベにLPガスを詰めてトラックで配送する。
 これまで両社で重複していたルートを簡素化できるため配送車両数を約二割減らせるなど、コスト削減につながる。北海道エナジティック(旭川地区の顧客数六千件)と旭川地崎商事は、それぞれの充填工場を廃止。三社固有の社名やブランド名を記したガスボンベを塗装し直し、表記を「旭川エナジック」に統一する。
 LPガス業界では近年、一般に普及している五○キロボンベの十-二十倍のガスを貯蔵できる「バルク」と呼ばれる容器が飲食店やマンション向けなどに広がりつつある。これに伴い、五○キロボンベへの充填量は減少傾向にあり充填・配送効率が悪化し、コスト増を招いている。
 製造と販売が一体化している電力や都市ガスと異なり、LPガスは元売り・卸売り・小売りなど流通経路が多段階に分かれた高コスト構造にある。LPガス輸入価格の高騰に加え、この構造が小売価格を押し上げており、流通効率化によるコスト競争力向上が課題となっている。

(北海道新聞より引用)

2007年7月17日火曜日

ラベンダー、眺望に彩り 札幌・幌見峠

 札幌市中央区盤渓の幌見峠頂上にある観光農園「夢工房さとう」で、ラベンダーが紫に色づき、家族連れらの目を楽しませている。
 十九年前にオーナーの佐藤涼治さん(56)が百二十株を植えたのが始まりで、現在では約四千平方メートルの広さにおよそ五千株が植えられている。
 ラベンダー園は十日にオープン。「今年は雪解けが一週間ほど遅く心配したが、昨年と同じく二十日前後には見ごろを迎えます」と佐藤さん。農園を訪れた市民らは「紫の鮮やかさが街の風景となじんで奇麗」と感激している。
 開園は八月五日までで、時間は午前九時から午後五時。無休。見学は無料だが駐車料金として三百円がかかる。
 問い合わせは佐藤さん(電)011・622・5167へ。

(北海道新聞より引用)

2007年6月25日月曜日

札幌市、国保料を過少請求 2200世帯分、計4500万円

札幌市が二○○七年度の国民健康保険料について、総額四千五百八十六万円少なく請求していたことが二十五日、分かった。高齢者世帯を対象に行っている保険料軽減措置を電算プログラムに入力する際のミスで、市は「本当に申し訳ない」と謝罪している。
 市によると、過少請求したのは高齢者がいる加入世帯の一部二千二百六十四世帯で、過少請求額は一世帯平均約二万円。
 市は税制改正などで保険料が一定金額以上増える低所得世帯の負担を軽減するため、保険料を減額する経過措置を○六、○七年度の二年間、独自に導入している。今回は六十七歳以上の加入者がいる世帯の一部で、減額対象とならない世帯を対象としたり、減額対象の世帯でも減額幅を多く算定したりしたという。
 市は七月上旬までに、対象世帯に職員が電話したり、訪問したりして、謝罪するとともに、近く正しい納付通知書を送付する。

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2007年6月21日木曜日

道都大、2年ぶりV サッカー総理大臣杯道大会

 サッカーの第31回総理大臣杯全日本大学トーナメント道大会最終日は10日、札幌厚別公園競技場で決勝を行い、道都大が札大を1-0で下し、2年ぶり6度目の優勝を果たした。
 道都大は、後半37分、途中出場のFW松永がMF高橋からのセンタリングを頭で押し込み先制した。札大の猛攻をGK葛西を中心にしのぎ、ワンチャンスで挙げた1点を守りきった。札大は前半から何度も好機をつくったが、決定力不足が響いた。
 道都大は、7月3日から大阪市などで行われる全国大会に出場する。

(北海道新聞より引用)

2007年6月19日火曜日

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どこにいたって

一人じゃなくて

寂しい夜は

ないんです。

札幌デリヘルが

解決してくれますよ!

2007年6月14日木曜日

市がスイーツ、PMF売り込み 「夏は札幌へ」東京PR作戦

 夏の観光シーズンに首都圏の人たちを呼び込もうと、札幌市による「さっぽろシティセールスイベント」が三日、東京・有楽町の東京交通会館イベントプラザで開かれ、観光イベントや味覚をPRし、買い物客らでにぎわった。
 今回で三回目。札幌市東京事務所の職員や、東京札幌会のメンバーが、観光パンフレットや、七月七日に開幕する国際教育音楽祭(PMF)のチラシを手渡し「ぜひお越しください」と声をかけた。
 個性的な菓子が豊かな「スイーツの街」として売り込んでいることを知ってもらおうと、北区の洋菓子店「菓子の樹」のミニケーキ五百個を無料で配ったコーナーには、行列が。都内在住の主婦(53)は「初夏の札幌でおいしいものを食べたくなった」と話していた。

(北海道新聞より引用)

2007年6月11日月曜日

中高生よ、放課後は児童館へ “夜の居場所”倍増 札幌市、9月から開放40館に

 コンビニの駐車場より屋根のある温かい会館で友だちと語ろう-。札幌市は、中高生の放課後の居場所づくりのため、夜間利用できる児童会館を九月から新たに二十館増やし、四十館とする。中高生の児童会館の利用は、昨年四月から一部で試行されてきたが、一日の利用人数が五十人を超える人気の会館もあり、市は中高生が夜間に集える場所として定着させたい考えだ。
 夜間のスーパーやコンビニエンスストアの駐車場、公園。中高生が仲間とたむろしおしゃべりする姿に、札幌市には地元町内会から「居場所がなくて悪いことをしてしまうんじゃないか」という心配が寄せられてきた。会館の利用は非行防止という目的もあるが、札幌市の三井一敏・子ども未来局子ども企画課長は「スポーツで汗を流し、楽しく友だちと語らってほしい」と話し、放課後の居場所がない生徒たちを思いやる心をのぞかせる。
 市は昨年四月から試験的に市内十区各二カ所の会館で週二回、小学生らの利用が終わる午後六時から午後九時まで中高生を受け入れた。夜間利用できる二十館では、利用登録すれば、中学生は午後六時から同七時まで、高校生は同七時から同九時まで利用できる。
 昨年度一年間、二十館の一日あたりの平均利用者数は中学生が三・五人、高校生が五・八人。体育室でバスケットボールで汗を流したり、読書やおしゃべり、パソコンなどを楽しんだ。
 バンドの練習用にドラムがある北区の屯田北児童会館は、昨年度は一日平均二○・一人が利用した。卒業式や春休みのある三月は一日平均三八・八人に上る。四月以降は近くの札幌北陵高校の生徒を中心に五十人を超える高校生が集まる日がある。
 クラスメートとバンドの練習に来た札幌北陵高校三年生の男子生徒は「指導員がやさしくて、とても居心地がいい」「バンドの練習が思いっ切りできる」と話す。
 一方、北野台児童会館(清田区)や円山児童会館(中央区)など一日平均の利用者が五人未満という館もある。進学志向の強い生徒が多い地域は塾や予備校など、生徒たちの放課後の居場所はあるようだ。
 市は地域の町内会や中学高校と協議のうえ、七月中に新規に夜間利用を始める児童会館を決める。将来的には市内の児童会館全館で中高生のための夜間利用を目指している。

(北海道新聞より引用)

2007年6月7日木曜日

炭鉱料理「含多湯」チャーハンに ローソンが29日販売

 【芦別】コンビニエンスストアの北海道ローソン支社(札幌)は二十九日から、かつて芦別の炭鉱マンたちに親しまれた郷土料理「含多湯(がたたん)」を乗せた「ガタタンチャーハン」を道内店舗で販売する。
 含多湯は豚骨、鶏がらスープに野菜類や豚肉のほかイカなどの魚介、団子、コンニャクなど十数種類の具を細かく切って、かたくり粉でとろみをつけた「具だくさんの中華風スープ」。古くから炭鉱で働く男たちに愛され、炭鉱閉山後も郷土の料理として受け継がれ市民に親しまれている。
 ガタタンチャーハンのスープは芦別市に工場を置くソラチ(札幌)が開発、具材はローソンの工場で製造した。
 二十五日、芦別市役所を訪れた同支社の沢田正幸支社長は「地域の食文化継承のお手伝いをしたい。道内で支持いただければ、全国展開も考えたい」と話した。試食した林政志市長は「郷土の料理が選ばれうれしい。食の炭鉱遺産としてガタタンを広めたい」と期待を寄せた。一個四百九十円。

(北海道新聞より引用)

2007年6月6日水曜日

シェーカーの妙技 全国の代表者披露 バーテンダー大会

 第三十四回全国バーテンダー技能競技大会が二十七日、札幌市中央区のロイトン札幌で開かれ、創作、課題、フルーツの三部門で争う総合優勝に東京・銀座支部代表の井口法之さんが選ばれ、来年プエルトリコで開催される世界大会の切符を手にした。
 日本バーテンダー協会主催で、道内開催は九年ぶり。道内の三人を含む各地区の代表二十人が出場した。
 味や見た目以外に、「イメージが伝わる名称」も審査の対象となった創作カクテル部門では「アサヒヤマズー(動物園)」など北海道を意識したものも。大胆に振るシェーカーの妙技を、千人近い来場者が興味深げに見入っていた。

(北海道新聞より引用)

2007年6月3日日曜日

登別温泉・大正地獄 沼の熱湯噴出後 水位の低下続く

 札幌管区気象台は二十四日、今月三日に高さ三-五メートルの熱湯噴出が観測された、登別市登別温泉町の沼「大正地獄」について、二十日以降噴出が止まった後、水位の低下が続いていると発表した。
 二十三日現在、水位は満水時の六メートル下まで下がった。火山性微動は観測されていない。同気象台火山監視・情報センターでは「熱水の流れが何らかの原因で変わり熱湯が噴出した。水位は沼が空になるまで下がり続けた後、元に戻るのではないか」としている。

(北海道新聞より引用)

2007年6月1日金曜日

今季初の4連勝

 サッカーのJ2第17節は6試合を行い、首位を走る札幌は平塚競技場で湘南と対戦し、後半に西谷のPKとダビのゴールが決まり2-1と逆転勝ちし、今季初の4連勝。11勝3分け2敗で勝ち点を36に伸ばし、2位山形との勝ち点差を「7」に広げた。山形は徳島と0-0で引き分けて10戦負けなし、3位の京都は愛媛を2-1で下して3連勝でともに勝ち点29。札幌は次節、27日午後1時から、福岡・東平尾公園博多の森球技場で5位の福岡と対戦する。  札幌は湘南に先制を許したが、後半に主導権を奪って鮮やかな逆転勝ちを収めた。  札幌は前半、素早いパスを回す湘南の攻撃に劣勢を強いられた。前半17分、湘南は約30メートルのFKをアジエルが直接けり込み先制。0-1で折り返し、札幌は後半から砂川、石井を投入して巻き返しを図った。後半11分、ダビが持ち込んだボールに詰めた石井が相手に倒されてPK。これを西谷が落ち着いて決めてまず同点。35分にカウンターから砂川の右クロスをダビが頭で決めて勝ち越した。終了間際には湘南の猛攻を受けたが、粘り強い守備で逃げ切った。

(北海道新聞より引用)

2007年5月31日木曜日

札幌の老健施設、介護報酬を減額 廊下に入所者寝かす

 札幌市南区の介護老人保健施設「フォーシーズン真駒内」(小松本正志理事長、七十六床)が入所者を廊下に寝かすなどしていた問題で、道は二十三日、同施設が厚生労働省の基準を満たさずに身体拘束器具を使用していたとして介護報酬を減額することを決めた。
 道によると同施設は、認知症の女性一人に対し、ベッドの四方を高さ約三十センチの柵で囲む器具「四点柵」を使用。同器具は、転落で生命に危険が予想される場合に家族の同意書を得て使用できるが、同施設はこの条件を満たしていなかった。
 厚労省は施設での身体拘束廃止を進めており、条件外の使用にはペナルティーとして介護報酬の減額措置をとっている。道は入所者一人あたり一日五十円、施設全体で一カ月約十万円を減額する。期間は三カ月以上になる見込みという。

(北海道新聞より引用)

2007年5月30日水曜日

秀作並ぶ春の院展 札幌で開幕

 日本画の第六十二回春の院展(日本美術院、北海道新聞社主催)が二十二日、札幌市中央区の三越札幌店(南一西三)で始まった。
 約百四十点を展示。同人では、平山郁夫さんが青い月夜に浮かぶモスクを描いた「朧(おぼろ)月夜」を、旭川出身の福井爽人さんは「惜夢」で淡い青で建物と猫を幻想的に表現した。
 道内からの入選は三作で、泉谷文代さん(室蘭)の「春遠く」、高幣佳代さん(札幌)の「積もりゆく」、中野邦昭さん(同)の「雪の日の月」と、いずれも雪を描いている。
 二十七日までの午前十時-午後八時(最終日は午後六時まで)。高校生以上七百円、中学生以下無料。

(北海道新聞より引用)