2008年2月26日火曜日

信金職員殺人民事訴訟 「勝訴、土産に天国へ」 被害者の母が陳述 札幌地裁

一九九○年十二月、札幌市の信金職員生井宙恵(なまいみちえ)さんが刺殺された事件で、殺人容疑で指名手配されたが逮捕に至らず、時効が成立した所在不明の男(39)に、生井さんの遺族が遺失利益など一億三百万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が二十五日、札幌地裁(竹田光広裁判長)で開かれた。生井さんの母澄子さん(71)は意見陳述で、「民事で勝って、私が死ぬ時に(天国の娘に)いいお土産を持って行きたい」と訴えた。
 原告側が捜査資料のコピーなどを証拠として提出し、即日結審した。三月三十一日に判決が言い渡される。男は二○○五年十二月に殺人罪の時効が成立したが、昨年九月、生井さんの遺族が、刑事裁判に付されなかった男を、民事訴訟で有罪に認定させたいと提訴した。

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