2008年1月29日火曜日

地域型クラブで生涯スポーツを 札幌でフォーラム

住民主体の生涯スポーツの拠点である「総合型地域スポーツクラブ」について理解を深めるフォーラム(日本体育協会など主催)が二十七日、札幌市中央区の札幌国際ホールで開かれ、約百七十人が参加した。
 同クラブは、地域でスポーツを志す人たちが、さまざまな競技にレベルに応じて気軽に参加できるよう、地域住民が中心になって運営する。
 文部科学省は二○一○年までに、国内の全市町村に最低一つのクラブを設立する計画だが、道内は昨年七月現在で四十六市町村に六十三クラブができるにとどまっている。
 フォーラムでは、日本スケート連盟会長の橋本聖子参院議員による基調講演の後、パネルディスカッションが行われ、三人のパネリストが論議を深めた。
 福島大の黒須充教授(スポーツ社会学)は「文科省の取り組みは、将来の日本のスポーツ振興を占う壮大な社会実験」と述べ、スポーツキャスターの荻原次晴さんは、スキー選手として各国を転戦した経験を踏まえ、進んだ欧州事情を紹介。北広島市の町内会で総合型地域スポーツクラブを実践中の久保田智さんは、「幅広い年齢層の人たちが活動している。子供たちが健やかに育ち、住民が健康であり続ける環境づくりが目標」と力説した。

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