2007年8月21日火曜日

米軍F15訓練 千歳移転は11月以降 寒冷条件を希望か

米軍再編に伴う、米軍嘉手納飛行場(沖縄県)のF15戦闘機訓練などの一部移転のうち、航空自衛隊千歳基地での実施は、十一月以降となる可能性が高くなっている。日米両政府が検討している十一月までの訓練実施候補地には今のところ、千歳基地の名前は挙がっていない。米軍は普段、雪のない地域で訓練していることから、空自内部では「千歳では寒冷地の条件を生かした冬季訓練を実施する」との見方が強まっている。  日米両政府は訓練移転について、八月は実施せず、九月に新田原(にゅうたばる)(宮崎県)、十月に百里(茨城県)、十一月に小松(石川県)の各基地で行う方向で検討している。  両政府は二○○七年度、千歳、三沢(青森県)、百里、小松、築城(ついき)(福岡県)、新田原で計十五回程度、共同訓練方式で訓練移転を実施することで合意。すでに築城で二回、小松、三沢で一回ずつ実施した。六基地のうち、千歳だけが具体的な候補地から外れている。  空自幹部は「米軍は、環境に関係なく対応する能力を高めるため、さまざまな条件下での訓練を希望している」と米軍の意図を解説。「千歳では冬に訓練し、寒冷地の気象条件でも戦闘機を運用できるか、試したいのではないか」と推測する。  訓練移転は、沖縄などの負担軽減のほか、米軍と自衛隊が円滑に情報交換し、脅威に共同で対処する「相互運用性」の向上も目的としている。訓練移転は一般的に約五日間行われ、夜の懇談会では両国の戦闘機のパイロットや整備士が、操縦や整備技術について情報交換する機会も多いという。(北海道新聞 引用)

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