2007年8月31日金曜日

北見市、ビル購入へ 10月閉店の「きたみ東急百貨店」

【北見】北見市は三十日、十月末に閉店するきたみ東急百貨店(北見)の入るビルを買い取る方針を決め、同ビルを所有する北見東急ビル(北見)に取得の意向を伝えた。北海道経済産業局は「自治体が閉店後の百貨店施設を取得した例は道内では聞いたことがない」と話している。  市が取得を目指すビルは、地下一階地上十二階建てで、延べ床面積は三万三千八百六十平方メートル。百貨店が地下と地上六階までを占め、ホテルの北見東急イン(百二十七室)も入居している。敷地面積は七千平方メートル。このほか、隣接する地上八階建ての駐車場ビルも取得対象。  関係者によると、北見市の幹部が同日、北見東急ビルを訪れ、関野達夫社長に両ビルの取得の考えを伝えた。同社は売却に前向きで、売却金額について九月以降、交渉に入る。  北海道新聞の取材に対し、関野社長は「北見市への譲渡を最優先に考え、全面的に協力したい」と話している。  きたみ東急百貨店は現在、正社員七十四人と契約・パート社員の九十一人のほか、テナント二十四店で従業員三百五十人が働く。テナント業者の大半は百貨店閉店後も、営業継続を希望しているという。関係者の間では、テナント業者と市の公共施設が入る複合施設として整備する構想が浮上している。 (北海道新聞 引用)

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