2007年12月9日日曜日

豊富な雪が人気 新得・サホロリゾート スキー合宿が過去最多

【新得】サホロリゾートスキー場で今季、スキー合宿を行う道外からの滞在者数が過去最多となる見込みだ。既に数チームが合宿入りしており、来年1月半ばまでの予約を入れると33団体、約5千人が滞在の見込み。夏のスポーツ合宿に力を入れる新得だが、冬も合宿のメッカとなりつつある。  七日現在、同スキー場で合宿をしているのは龍谷大(京都)、大阪経法大のスキー部や野沢温泉スキークラブ(長野)など五団体。宮城や広島の県スキー連盟強化選手の合宿や道外の高校、大学の合宿予定も入っている。  アルペンスキーは一月後半から大会シーズン。事前に合宿を行うには、早い時期から天然と人工の雪で雪量が豊富なサホロや富良野が適地という。同スキー場を運営する加森観光(札幌)のサホロリゾートは、合宿向けロッジの改修やゲレンデ整備を行い、受け入れ態勢を整えて積極的にPR。サホロの合宿客は例年三千人前後だが今季は西日本からの客も目立つという。  合宿中の龍谷大スキー部、井尻尚徳コーチ(28)は「シーズン当初は、人工雪だけだと体に負担が大きい。サホロは長い距離を滑ることができ、雪質もいい」と評価する。  団体と一緒に練習しようと個人選手も滞在する。国体の大回転選手で、富山県から来た高瀬慎一さん(30)は「本州は近年、雪が少ない。ホテルのそばに町の総合体育館があり、室内で体を動かせるのも魅力。個人だとポール一つ立てるのも大変なので、大学の合宿に加わって練習しています」と話す。  サホロリゾートの安田昌行総支配人は「加森のスキー場施設の中でも、サホロは合宿客が多い。利点を生かして、一層の誘致に力を入れたい」と意気込んでいる。

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