2007年12月14日金曜日

IC乗車券キタカとスイカ 09年春から相互利用開始

JR北海道は十二日、来年秋に札幌圏で導入するIC(集積回路)乗車券「Kitaca(キタカ)」とJR東日本のIC乗車券「Suica(スイカ)」の相互利用を二○○九年春をめどに開始すると発表した。相互利用と同時にキタカの電子マネー機能も利用可能になる。  相互利用開始後は、首都圏、仙台圏、新潟圏のJR線のほか、東京モノレール線、りんかい線、埼玉新都市交通線、仙台空港アクセス鉄道にキタカで乗車することが可能となる。  また電子マネーとして、首都圏のJR駅構内の店舗や自動販売機、駅周辺のスイカ加盟店など二万三千五百六十店で商品・サービスの購入に利用できる。ただ、首都圏の私鉄・地下鉄のIC乗車券「PASMO(パスモ)」との相互利用には対応しておらず、キタカで私鉄などに乗ることはできない。  キタカへの入金(チャージ)は二万円までで、札幌圏四十一駅の券売機で対応できるようにする。  一方、スイカの発行枚数は二千万枚を超える。首都圏からの観光客の多くが所有しているとみられ、キタカとの相互利用が道内の観光業界に与える影響は小さくないとみられる。  JR西日本の「ICOCA(イコカ)」との相互利用のめどは立っていないが、「将来的には検討したい」(JR北海道)という。  JR北海道は今後、キタカの電子マネーが使える店舗を募集する。当初は札幌駅構内の売店や自販機、札幌ステラプレイスなどJRタワーの店舗で対応を目指す。

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