2007年12月3日月曜日

自民と民主が新党大地の票で駆け引き

自民、民主両党が解散・総選挙をにらみ、北海道の地域政党・新党大地の票をめぐって激しい駆け引きを演じている。参院選から続く逆風を食い止めたい自民党に対し、道内小選挙区で全勝し政権奪取につなげたい民主党、キャスティングボートを握り比例票の上積みを図りたい大地。三者三様の思惑が交錯している。 「北海道の12の選挙区で自民党を応援してくれないか」。自民党の伊吹文明幹事長は10月20日、札幌市で大地の鈴木宗男代表と会談し、選挙協力を要請した。 北海道では、40万ともいわれる大地票が道東の小選挙区を中心に当落をも左右する。自民党は全国的には圧勝した前回衆院選でも、道内小選挙区では4勝8敗と惨敗しており、伊吹氏らは「あなたが自民か民主か決めた段階で勝負が決まる」などとアプローチを繰り返している。 一方、民主党も赤松広隆選対委員長が鈴木氏と会談し「比例代表で協力するので小選挙区は民主党を」と申し入れた。小沢一郎代表も「政治を変えようとの認識で一致している」と早期に鈴木氏と会談したい考えだ。 双方からラブコールを受ける鈴木氏は、比例代表で議席を確保し自ら当選するのが最大関心事とみられる。選挙直前まで両党の出方を見守り、判断する構えだが、参院選後は民主党批判も強めている。 「私が手を引けば(民主党現職のうち)4人は落ちる」。先月22日の党会合では民主党を強くけん制した。公明党とも協力を進める自民党が比例票を回すのは困難なため、民主党から最大の支援を引き出すのが狙いだとの見方もある。

0 件のコメント: