2007年9月12日水曜日

白糠の草ばん馬、48年の歴史に幕 出場の農耕馬ゼロに

【白糠】伝統ある草ばん馬(草競馬)の一つとして知られる釧路管内白糠町の草ばん馬大会が、四十八年の歴史に幕を下ろすことになった。棚野孝夫町長が十一日の定例町議会で明らかにした。  草ばん馬は、農耕馬にそりを引かせるもので、馬産地の道東などで盛んに行われてきた。白糠町でも、一九五八年ごろから町内の広場で競技大会が開かれてきた。  しかし大型農機具への転換が進み農耕馬が減少。数年前から町内の農耕馬の出場が数頭に減り、昨年はとうとうゼロとなった。  このため同町ばん馬競技大会実行委は八月下旬、大会の継続が難しいと判断、十月八日に予定されていた四十九回大会を中止することにし、事実上の廃止を決めた。  釧根輓曳(ばんえい)連合協議会(釧路)によると、今も草ばん馬の伝統が残る釧路、根室、十勝地方では、白糠町を除くと根室市など計九カ所で大会が続く。馬インフルエンザの影響で今年の開催を見送った例はあるが、廃止には至っていない。  草ばん馬に長年携わってきた同町和天別の酪農業芳沢改治さん(51)は「皆が楽しみにしていた秋の風物詩。やむを得ないのだろうが、やはり寂しい」と話している。(北海道新聞 引用)

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