2007年9月13日木曜日

美唄 市立と労災、2病院の統合白紙 医師確保できず

【美唄】来年四月の統合を目指していた市立美唄病院(二百九床)と美唄労災病院(三百床)について、美唄市の桜井道夫市長は十二日、市議会の特別委で「(統合病院の健全経営に)必要な数の医師が見つけられず、統合は断念せざるを得ない」と計画を白紙に戻す考えを示した。  統合は二十億円以上の累積債務を抱える市立病院の立て直しが主な狙いで、市が労災病院の施設を買い取り、新病院として運営することなどで六月に合意していた。  市によると、新病院に必要な医師数は常勤、非常勤合わせて四十一人で、計画では両病院の医師がそのまま移行すれば統合が可能としていた。しかし、労災病院の医師を中心に十人以上が開業などを理由に新病院へ移行しない考えを示し、道内大学や労災病院を経営する独立行政法人・労働者健康福祉機構(川崎市)からの医師派遣の見通しも立たないことから、絶望的な状況となった。  白紙化により市立病院は新たな経営改善策を求められる。美唄労災病院は二○○四年に厚生労働省が発表した計画通り、岩見沢労災病院と統合され、本院か分院として存続することになるとみられる。(北海道新聞 引用)

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